初めての学園生活 ページ5
無事朝食を食べ終え、自分のクラスへ向かう
『一年B組...あ、ここか』
目的のクラスを見つけると、中へ入る
既にそこそこの人が集まっており、その中に昨日見たばかりの大柄なオオカミを見つけた
『ジャックくん、同じクラスなんだ』
ジャックくんの横に立って声をかけると、どうやら事前に教科書を読み込んでいるようで、目だけ俺に向けるとすぐに視線を戻した
『同じクラスとしてもルームメイトとしてもよろしく』
「...俺は誰とも馴れ合うつもりはねぇ」
静かに告げられた言葉にやっぱりそういうタイプかと納得しながら横の席に座る
「おい」
『別に、勉強の邪魔はしないよ。ただ君以外に知り合いがいないからね。横、失礼します!』
「ハァ...好きにしろ」
お、意外と優しいやつなのかもしれない
真剣に教科書に向き合う姿に、意外とストイックな真面目くんなのでは?と思い、見た目とのギャップに笑いがもれる
「...何だよ」
『いや、俺、君と友達になりたいわ』
「は?あのな、さっきも言った通り俺は...」
『まぁまぁ、意外と君優しそうだし、君に物理的に離されない限りは喋りかけるとするよ!』
「は!?お前俺の話聞いてたか!?」
『聞いてる聞いてる』
なんだかんだ物理的にこないし、無駄な争いは嫌いなタイプかな?いやぁ、この人がルームメイトで本当に良かった
見た感じサバナクローには喧嘩大好きな不良が多そうだったから誰かと動かなきゃいけない時はジャックくんと動くとしよう
『改めてよろしく、ジャックくん』
「ハァ...ジャックでいい」
『え?』
「くん付けされるのは気持ち悪ぃんだよ。呼び捨てでいい」
まさかの意見に思わず目を丸くする
いつまで経っても返事がないのが気になったのか眉間にシワを寄せながらジャックくんがこちらに視線を向けてきた
「...んだよ」
『...いや、別に』
こいつ...本当に見た目だけだな
嫌なら無視するなり席を移動するなりすればいいのに、俺に付き合ってくれるなんて
めちゃくちゃ良い奴なんじゃ?
そう思うと、さっき納まったばかりの笑いがまた込み上げてきた
「何がおかしいんだよ!」
『ごめんごめん!ちょっと、ね?』
余程機嫌を損ねてしまったのかグルル...と唸りながら睨みつけてきたので、両手をあげて降参ポーズをとる
『んじゃ、これからはジャックって呼ぶよ!』
さっきの笑いが完全には収まらず、口角が上がった状態でそう伝えると、フンッとそっぽを向いてしまった
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時