更なる悲劇 ページ7
俺は高校に入学すると本格的にアルバイトを始めた
夜勤の方が給料が高いため、そちらの時間を多くした
ちなみに店はそこらにある居酒屋だ
ここの店主が人が良くて、まるで父の代わりのような存在になっていた
___
今日もいつもどうりバイトが終わる
「よぉA、これ差し入れだ。家族に食わしてやんな」
そう言ってニカッと眩しいくらいのまさに漢という笑顔でタッパーに入ったご飯をもらう
この人からはたまにこうやって余ったおかずなんかをもらっている。本当にこの人には頭が上がらない
『ありがとうございます!!』
「おう!兄弟達にもまたいつでも来いって伝えといてくれ」
『はい!!』
___
『あいつら...喜ぶかなぁ』
いや絶対に喜ぶ。確信がある
実際、その場面を何度も見てきてるからだ
家族の喜ぶ顔を想像しながら歩いていると、サイレンが近所迷惑なんかも気にせずそこらじゅうで鳴り響いていた
何事かと思って周りを見渡す
すると、家の方角から黒い煙が上がっているのに気づいた
___
「危ないですから離れてください!!」
「やっべぇ、むっちゃ燃えてるじゃん」
「住んでる人大丈夫かなぁ...」
いろんな呟きを聞き流し、前に進む
黄色いテープが引いてあったので潜ろうとすると警察に手を掴まれた
「君!何やっているんだ!!ここは危険だから__」
『__ここは俺の家だ!!』
「っ!?君が...」
俺は無我夢中になりながら警察の胸ぐらを掴む
『誰か救助出来たのか!?なぁ!!』
「お、落ち着いて!救助は行ったよ!」
『何人、何人だ!!』
「三人だ、ひとかたまりになってくれてたから一気に助ける事ができたよ」
『...え?』
三人?母さん、弟、双子の妹...全員で四人のはずだろ?
『...その、三人の...容姿は...?』
情けない事に声が震えた
自分から聞いたくせに聞きたくないと叫ぶ俺がいた
けど、聞かなくてはいけない。誰が助かったのか
誰がまだあの火の中にいるのか
「容姿は...一人は男の子だよ。後は双子の女の子。男の子は双子の子を守ろうとしたんだね。覆いかぶさってたから背中に大きな火傷が出来てたんだ」
男の子と、双子の女の子
「双子の女の子にも一人は右腕、一人が左腕に火傷を負っていたけど、全員命に別状はないらしい」
後半に続いた言葉に兄弟が無事なことに安堵する
けどそれと同時に母さんが残されている事に恐怖を感じた
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カイルマ(プロフ) - 妃さん» そうなんですか!?てっきり働けるものだと...それじゃあ主人公君は前世での知識を生かして自分の年齢を偽造した、という事でお願いします!殺し屋の時、変装時には戸籍も自分で作成しており、その技術を使ったという感じで...すみませんでした!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
妃(プロフ) - 18歳未満はホストクラブで働くことは出来ませんよ。 (2019年6月27日 17時) (携帯から) (レス) id: e160a952e1 (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - らつさん» なるほど!すみません...そこまで深く考えていませんでした...教えて下さりありがとうございます!!内容も少し変えさせてもらいます!もし他にも指摘する点があったら教えて下さい!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
らつ(プロフ) - はじめまして。設定も凝ってていいと思いますが、「中学生でアルバイト」は法的にダメなんじゃないかなと思います。高校生からじゃないとアルバイトという程では雇ってくれませんよ?書くとしたら「新聞配りなどの手伝い」がいいかと思いました。応援してます。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: 6c003b22dc (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - 猫好きさん» これから平穏な日々を過ごせれば良いんですけどね... (2019年5月29日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2019年5月4日 5時