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『ンゥ...』
俺はなんとなく体に違和感を覚え、まぶたを開ける
『...ん?』
辺りは一面白、白、白。
物なんかはなんにもなく、ただ白い世界が広がっていた
体にあった違和感は地面...って言っていいのかは分からないが、まるで雲の上にいるようなフワフワなものの上に座っていたからだった
『...なるほど、ここは天国か』
「残念!!ここは天国ではないよ!」
俺の独り言にまさか返事が来るとは思わず、焦って声のする方を見る
そこにはまさかの、もう一人の俺がいた
『いやいやいや、流石にこれはありえない...』
「驚いたと思ったらいきなり否定してくるなんて酷くない?」
もう一人の俺...長いからそいつって呼ぶ。そいつは小さい子供が怒るように頬をふくらませプンプンと怒っていた
やめてくれ...俺の姿でそれをやるのは大分厳しい
『まぁそんな事より、ここはどこだ?さっき天国ではないって言っていたが...』
「うん、天国じゃないよ!」
『じゃあ地獄か?』
「残念ながら地獄でもないんだなぁ」
『じゃあどこだよ』
「ここはね、死んだ人が必ず訪れる場所。説明は...ちょっと難しいかな。まぁ君たちの世界でいう所の三途の川的なものだと思っておいてよ」
『的なもの』
そんな曖昧でいいのか...っていうか
『そろそろ俺の姿はやめてくれ。三十後半のおっさんがそんな風にしても気持ち悪いだけだ』
ここで軽くネタバレすると、俺の年齢は38。きっちり童〇も卒業した。...いらんネタバレだな
「えぇ...でも僕、この姿以外にはなれないんだよぉ...」
『どういう事だ?』
「僕は実体のない、空気みたいなもの。君の脳が君の一番馴染み深い姿に変えてるだけであって、他の姿になるのは難しい」
『...意味が分からん』
「つ、ま、り!君が僕を認識する為に勝手に作り出した姿ってだけで、僕が変身してる訳ではないって事!」
『おぉ、そうか』
理解半分、疑問半分ってとこだな
「あ!でも変える方法はあるよ!」
『先にそれを言え』
「ごめんって」
『んで、その方法は?』
「君は僕の事何だと思ってる?」
『...天使とかか?』
「それじゃ君が想う天使の姿を強く想像して」
『わ、分かった』
俺の想う天使は...金髪のショートの軽い天パ。肩から流れるように腰に巻かれている布に、白い翼に天使の輪
こんなとこか?こんな事で姿が変わるのかよ...
恐る恐る見てみると、そいつは俺の想像した天使の姿になっていた
『マジか』
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カイルマ(プロフ) - 妃さん» そうなんですか!?てっきり働けるものだと...それじゃあ主人公君は前世での知識を生かして自分の年齢を偽造した、という事でお願いします!殺し屋の時、変装時には戸籍も自分で作成しており、その技術を使ったという感じで...すみませんでした!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
妃(プロフ) - 18歳未満はホストクラブで働くことは出来ませんよ。 (2019年6月27日 17時) (携帯から) (レス) id: e160a952e1 (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - らつさん» なるほど!すみません...そこまで深く考えていませんでした...教えて下さりありがとうございます!!内容も少し変えさせてもらいます!もし他にも指摘する点があったら教えて下さい!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
らつ(プロフ) - はじめまして。設定も凝ってていいと思いますが、「中学生でアルバイト」は法的にダメなんじゃないかなと思います。高校生からじゃないとアルバイトという程では雇ってくれませんよ?書くとしたら「新聞配りなどの手伝い」がいいかと思いました。応援してます。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: 6c003b22dc (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - 猫好きさん» これから平穏な日々を過ごせれば良いんですけどね... (2019年5月29日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2019年5月4日 5時