元殺し屋、転生します〈名探偵コナン〉

家族の形 ページ29

ある日、飲食店のバイトをしていると一本の電話がかかってきた


「斎田くん！保育園から連絡！」

『？分かりました』

______


『お電話変わりました、斎田です』

「どうも、佳奈ちゃん達のクラスの担任の松田と言うものです。実はクラスの子と揉め事を起こして相手の子に怪我をさせてしまって...一度来てもらってもいいですか？」

『...分かりました』


佳奈達が揉め事？あの二人が怒るなら相当の事をされたんだよな

とりあえず行くか


俺は急いで着替え、荷物を持って出ていく


___



『遅くなりすみません！斎田佳奈、斎田莉奈の兄です』

「お忙しいのにすみません...こちらに」


保育士について行く

ある部屋の前で泊まり中を開けると、まるで応接室のような場所に、二人とその向かい側に頬に絆創膏を貼った少年と母親らしき人が座っていた


『遅れてすみません』

「あら、やっと来たのね。やっぱりすぐ手を出す子の家族は礼儀がなってないのかしら」


母親らしき人が蔑むような目で言ってくる

耐えろ...ここで怒るのはダメだ


『すみません...仕事をしていたので遅くなってしまいました』

「そんな事はどうでもいいのよ。さっさと座りなさい」


耐えろ...耐えるんだ。所詮この人は20代〜30代

俺は前世も合わせると50代、ここは大人になろう


『はい、失礼します』


俺が佳奈の隣に座ると、二人の体が強ばる


『大丈夫、ちょっと話を聞くだけだから』


俺が宥めるように言うと少しは肩の力が抜ける


『さてと...何があったか教えて貰ってもいいですか？』

「あ、はい！」


奥でオロオロとしていた保育士が俺らの間に立つ


「えっと、お昼の自由時間の時です」

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