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「消えろ」
光弥がAFOの顔面を鷲掴んで言うと、AFOの身体がブクブクと膨れ上がりパァンッと破裂した。
ビチャッとAFOの肉片が辺りに飛び散り、光弥の頬にも散った。
「後悔しても知らないよ」
そんなAFOの言葉が空間に響く。
だが光弥は顔色一つ変えずに、「きったね」と自分の頬に付いた肉片を手の甲で拭った。
そしてズボンのポケットに両手を突っ込み、振り返って歩き出した。
真っ暗だというのに、光弥は何の躊躇いもなく、まるで正しい道が分かっているかのように歩き続ける。
「ヒーロー…ヴィラン…英雄…悪役…正解…不正解…救済…絶望…爆豪光弥……爆豪、勝己……お前も、俺を選んでくれねぇんだな」
「約束したのに」とボソリと呟き、立ち止まった光弥はその場に胡座をかいて座った。
『勝己、これからもずっと一緒にいてくれ』
『あぁ、約束だ』
光弥は昔、勝己とした約束を思い出した。
子供の頃のたわいもないただの口約束だ。
これから先、ずっと一緒にいるのが当たり前だと思っていたんだ。
だから勝己も、何当然なことを、という顔で約束してくれたんだ。
いや、勝己にとっちゃ約束でも何でもなかったのかもなぁ…
それにもう覚えちゃいねぇだろうし…
「ﾊﾊｯ…みっともねぇなぁ俺」
光弥は手で目を覆い、俯いた。
"俺はあんなガキの頃の約束とも言えねぇもんにずっと縋ってんだ…"
光弥の手の隙間から涙が零れ落ちた。
「…それに加えて、涙脆くなっちまった」
光弥は自分の涙で濡れた手のひらを見つめる。
彼にとって、勝己がどれだけ大きな存在だったのか、改めて思い知らされる。
「でももう必要ねぇだろ、俺には。アイツにも俺は必要ねぇんだ。俺はもう一人ぼっちだ…ﾊﾊｯ」
光弥が高らかに笑いだし、目から涙を流す。
彼の笑い声だけが空間に響き渡る。
「ﾊﾊｯ…あーあ……未来は変えられる？じゃあ変えてみろよ、ヒーロー。俺だけが視た、ぶっ壊れた未来をさ」
光弥は天を仰ぎ、乾いた笑い声を漏らした。
そして現実世界では、第二次決戦が始まろうとしていた。
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もっちりパンダ(プロフ) - マジ最高です!更新楽しみに待ってます。頑張ってください! (2月29日 22時) (
レス) @page8 id: 55730a40a9 (このIDを非表示/違反報告)
ミラこ - 1日で一気に読みました！面白いし感動するし最高です！更新待ってます！ (10月9日 10時) (レス) @page6 id: 70229c7aa2 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - あとちょっとでこの作品が終わってしまうと思うとすこし寂しさもありますが、ラストがとても気になります、、！更新楽しみにしてます (7月18日 23時) (レス) @page3 id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハコ28 - 続きを楽しみに待ってます！ (2023年5月3日 12時) (レス) id: 4a04534ded (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2023年4月30日 21時
