７２話 大丈夫 ページ48
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仮設要塞"トロイア"の轟の部屋に、轟、勝己、飯田、切島の4人がいた。
ヴィランの荼毘が轟の実兄であり、エンデヴァーの息子、死んだはずの轟家の長男である轟燈矢だった事で、轟の心境を察して集まっているのだ。
「気ィ遣わせちまってわりィ、大丈夫だ」
「俺も兄がいるからな」
「お前んとこと比べられちゃ堪んねえよ。俺は燈矢兄の好きなモンも知らねえ」
「絶対ぇうどんだな、煮えたぎったやつ」
「ﾊｯ…だったら一緒に食ってやるさ」
轟が薄く笑い、その穏やかな表情に勝己達も安堵する。
こうやって家族の事で周りに話せるという事に、轟は肩の荷が少し軽くなっていた。
今まで父親であるエンデヴァーを毛嫌いしていたが、勝己や緑谷始め、A組の皆のおかげで今では良好な関係になりつつある。
だが、自分の家族関係が良くなっていく一方で、轟は勝己と光弥の事が心配になる。
自分とは違い、2人は普通に仲の良い兄弟だった。
勝己が光弥に暴言を吐いたり距離を取らせたりしていたが、周りから見れば2人共楽しそうで、何だかんだ言ってお互い隣にいた。
だからこそ、自分達を裏切り何百人も殺した大罪人になり、挙句の果てにはAFOに身体を乗っ取られた兄の姿を見た勝己の心境は計り知れないほどズタボロになっているだろう。
だというのに、他人の事を心配してくれる勝己は本当に優しいと思うし、ヒーローとしても素晴らしいと思う。
しかし、友達として仲間としては無理はして欲しくない。
「…爆豪、お前の方こそ大丈夫か？光弥があんなことになって…」
轟がそう言えば、切島も飯田も勝己の方を見る。
切島も飯田も勝己の事を心配していたが、どうやって切り出せばいいか分からなかった。
だが、轟が切り出してくれた。だからしっかり自分達が寄り添おうと思い、勝己の言葉を待つ。
勝己は彼らと視線を合わせずに天井を数秒見つめた後、口を開いた。
「俺ァ、アイツの好きなモンも嫌いなモンも全部知ってる。けど、それだけじゃアイツを理解してやれなかった。アイツの手を…掴んでやれなかった」
「爆豪…」
「…なぁ、爆豪くん。ずっと気になってたんだが、光弥くんの手を掴むってどういうことなんだ？」
飯田の問いに、勝己はこれまでの光弥とのやり取りを話した。
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真昼 - 下のコメントの名前「明日香」になっていますが、「真昼」の間違いです(⌒-⌒; ) (2023年4月3日 22時) (
レス) @page44 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 更新されていて気付いたら叫んでいたそうです(〃ω〃) とても嬉しかったです！！無理しない程度に頑張って下さい！ (2023年4月3日 21時) (レス) id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
s a e(プロフ) - ゆっくりでいいので、投稿待ってます！ (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 2f57eaf439 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ナツさん» お気になさらずに！省略すると分かんなくなっちゃうときってよくあるので大丈夫ですよ！作品の更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2023年1月20日 22時) (レス) id: fd40c107eb (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - シオンさん» 指摘ありがとうございます！こちらのミスです、すみません！ (2023年1月20日 22時) (レス) @page42 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2022年2月19日 9時
