６３話 悲報 ページ17
＊
とある休日のA組の寮にて。
「大事な話がある」と、相澤によってA組全員がリビングに集められた。
「全員集まったな」
「先生。大事な話というのは一体何なのでしょうか？」
「お前らに大きく関わることだ。特に爆豪、お前にだ」
相澤に視線を向けられた勝己は、「あ？」と首を傾げる。
勝己に一番関わる大事な事とは一体何なのだろうか？
何かまた問題を起こしたのだろうか。
それともプロヒーローから何か特別な司令でも来たのだろうか。
「お前ら、気をしっかり持って聞いてくれ」と、相澤が一拍置いて言った。
「＿＿＿＿光弥が死んだそうだ」
「「「………………は？／え？」」」
『光弥が死んだ』
その言葉に全員の顔が引き攣る。
「…先生、光弥が死んだなんて冗談だろ？」と、切島が震える声で言った。
「確証はない。だが、最悪の場合を想定しておいた方が良いだろう」
「そんな…」
「光弥くん…」
切島達が浮かない顔で俯いた。
彼がヴィランとなり自分達の前から去って、数ヶ月が経っているが、彼の事を片時も忘れたことはなかった。
『なーんて、冗談だよ』と、人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべて彼がひょっこり帰って来るんじゃないか。
そんな思いが残っているからこそ、彼の部屋は片付けずにそのままにしてある。
だがそれも無駄なことだったのかもしれない。
勝己の斜め後ろにいる緑谷が、何も言わない彼の後ろ姿を心配に見た。
そしてその日は暗い雰囲気のまま、全員寝床についた。
《おかけになった電話番号は電波の届かないところにあるか電源が入っておりません。伝言がある方はピーっという発信音の後、メッセージをどうぞ》
＿＿ピーッ
「……光弥。てめぇは今どこにいやがる」
勝己は伝言を言った後、光弥の名前が表示されている電話の画面を見つめる。
そしてチッと軽く舌打ちをすると、布団を被った。
＿＿ピーッ
《メッセージを繰り返します》
《……光弥。てめぇは今どこにいやがる》
＿＿ピーッ
《メッセージを──》
「
静かにそう呟いたジュジェは、メッセージの削除ボタンをポチッと押した。
『昨夜、身元不明の15、6歳の少年の焼死体が発見されました──』
《俺はここにいるよ、勝己》
・
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真昼 - 下のコメントの名前「明日香」になっていますが、「真昼」の間違いです(⌒-⌒; ) (2023年4月3日 22時) (
レス) @page44 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 更新されていて気付いたら叫んでいたそうです(〃ω〃) とても嬉しかったです！！無理しない程度に頑張って下さい！ (2023年4月3日 21時) (レス) id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
s a e(プロフ) - ゆっくりでいいので、投稿待ってます！ (2023年2月19日 22時) (レス) @page42 id: 2f57eaf439 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ナツさん» お気になさらずに！省略すると分かんなくなっちゃうときってよくあるので大丈夫ですよ！作品の更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2023年1月20日 22時) (レス) id: fd40c107eb (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - シオンさん» 指摘ありがとうございます！こちらのミスです、すみません！ (2023年1月20日 22時) (レス) @page42 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2022年2月19日 9時
