・ ページ46
＊
緑谷達がサー・ナイトアイ事務所に着けば、この間いたヒーローやビッグ3達が勢揃いしていた。
しかしその中に、光弥の姿は無かった。
そして前と同じように席に着き、緑谷達はビッグ3と楽しそうに話をする。
それから5分後、会議室の扉を開けて光弥が入って来た。
「おぉ、ホントに全員来てますね。良かった良かった」
そんな呑気な事を言いながら、光弥はモニターの前に立った。
そして話し始めた。
「え〜皆さん、ここにいるってことは、俺の冗談については知ってますよね？」
「「「ｺｸｯ」」」
「それなら話は早い。それでは早速、決行日と作戦について説明します」
そう言って光弥は決行日と作戦について説明し始めた。
その間、誰一人として口を挟むことはなかった。
それ程までに光弥の作戦は素晴らしく、彼の実力を全員が認めていたからである。
「そして決行日ですが…」と光弥が言えば、全員が息を飲み緊張感が走る。
「決行日は明後日です。明日は皆さん、しっかり体を休めて本番に備えて下さい。それでは、解散」
光弥がパンッと手を叩き、作戦会議は終了した。
皆がぞろぞろと帰る中、緑谷達4人が光弥の側に行った。
「あの、みっちゃん。この間はごめん！みっちゃんのこと何も考えずに責めたりして」
「俺もごめん！」
「私もごめん！」
「私もごめんなさい」
「いやいや、あれは俺も悪かったし。俺の方こそごめん。覚悟を試す為だからって、酷いこと言ったり殴ったりして」
光弥達は互いに頭を下げ、無事仲直りした。
そして光弥はまだやることがあると言って、緑谷達を見送る。
彼らの後ろ姿しか見えなくなった所で、光弥はフッと鼻を鳴らした。
「ホント甘ぇよなヒーローってのは。適当に謝ってもすんなりそれを受け入れて…ｸｸｯホント馬鹿だなぁ。馬鹿すぎて哀れになるよ」
そう言って光弥はどこかへ歩き出した。
「…なーんて、冗談だけどね」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ARy - 好き (2023年5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
