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相澤から光弥との会話を聞いた緑谷達は、驚きや困惑といった表情を浮かべている。
何と言ったらいいか分からない。
いや、その前に、光弥が自分達の力を必要としてくれている事に、喜ぶべきかもしれない。
緑谷達は互いに顔を見合せ、嬉しそうに頬を緩ました。
「そっかぁ…光弥、そんなこと言ってたのか」
「何か、ちょっと嬉しいね」
「ケロッそうね。光弥ちゃんは私達のことを凄く考えてくれていたのね」
「うん。みっちゃんの期待にも応えないと」
緑谷達の表情が柔らかくなったことに、相澤もフッと笑みを零した。
「それと切島と緑谷。光弥がお前ら2人に謝ってたぞ。酷いこと言ったり殴ったりして悪かったと。会ったら改めて謝罪するとさ」
「あぁ…でも俺も考え無しにアイツを責めちまったからな。謝らねぇと」
「僕も」
切島と緑谷に続いて、蛙吹と麗日も光弥に謝る事を決めた。
緑谷達は完全に元気を取り戻したようだ。
そんな彼らの横で、相澤はさっきと違い、気掛かりな表情を浮かべていた。
実は、光弥との会話にはまだ続きがあった。
光弥の目的が治崎だということに、相澤はずっと疑問を持っていた。
答えてはくれないと分かっていたが、相澤は取り敢えず聞いてみた。
『だからァ、それは秘密だって言ったでしょ？』
『でもまぁ、先生は賢いんで一つだけ教えてあげます』
『俺は、目的の為なら手段を選びません』
そういたずらっ子のような笑みを浮かべた光弥に、相澤は嫌な予感がした。
こうやって光弥に対して嫌な予感がしたのは一体何回目だろうか。
だが、色々考えた所で結局正解には至らないのが現状である。
「……先生…相澤先生！」
「！」
「大丈夫ですか？急に黙り込んで」
「あ、ああ、大丈夫だ。それより何か用か？」
「えっと、少し気になった事があって…」
「何だ？」
「僕達が先生の所に行った時、まるで僕達が来ることが分かってたような感じがして。どうしてかなって思ったんですけど…」
「ああ、それは光弥に聞いてたんだ」
「みっちゃんに？」
「今日の何時くらいにお前達が来るから、サー・ナイトアイの事務所に連れて来てくれ、とな」
「そう…だったんですか」
光弥に予知能力でもあるのかと、思う程に彼の対応に舌を巻く緑谷達。
それはまるで、自分達の行動を全て把握しているようで、恐怖すら覚えるものであった。
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ARy - 好き (2023年5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
