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＊
「！光弥…？」
相澤はすぐさまマウスを動かし、その写真を拡大した。
そしてジッと目を凝らし、本当にそれが光弥なのかを確認する。
数秒後、光弥だと確認できると、少しモニターから顔を離し考える。
「光弥がこの記事に写っているのは偶然か…？いや、だが、死亡した男子生徒は中学２年で光弥と同い年…知り合いの可能性が高い…そして、この事件が起きたのは7月…つまりは夏。本当にこれは、ただの偶然なのか…？」
頭の中で、ピースが1つ1つ合わさっていく。
謎が明かされ、真実へとだんだん近付いていく。
相澤はそう実感した。
明日にでも、この事を光弥に聞いてみようと思った。
「……ん？」
しかしそこで、相澤はあることに気が付いた。
それは写真の中に写っている光弥の表情だ。
少しぼやけているが、彼の口角が上がっているのが分かる。
笑っているのだ。
まぁ、他人が死んでも、きっと光弥は笑っていられるだろうと、相澤は不謹慎ながらに少しばかり思っている。
だが、この笑顔にどこか胸騒ぎがする。
何か壊れてはいけないモノが壊れ、外れてはいけない歯車が外れたのような、そんな感じが。
"人が死んで、何故笑える？いや、あいつなら笑えるだろうが…何かおかしい…何故だ…？何故…"
「どこかスッキリしたような、清々しい程の笑みを浮かべているんだ…」
また謎にぶち当たった相澤。
ようやく階段を登りきったと思ったのに、その先にはまだ、頂上が見えない階段が続いている。
謎が謎を呼ぶ。
ゴールがないマラソン。
相澤は頭を抱える。
どんなに調べても、
まるで終わりのない追いかけっこだ。
「はぁ…」
相澤は大きな溜息をつき、取り敢えずその記事を保存する。
"例え終わりが無かろうが、絶対に真実を突き止めて、終わらせてやる"
そう決意した相澤はパソコンを閉じた。
『……アホらし』
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ARy - 好き (5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
