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一次試験を続々とクリア者が出てくる。
緑谷もクリアし控え室に入ったのだが、トイレに行きたくなったので一緒に入って来た麗日達にそれを伝え、トイレへと向かう。
「やっぱヒーローって熱いッスよね！！自分、そんなヒーローが大好きッス！！」
そんな大きな声が聞こえ、その方向を見た緑谷。
そこにはソファに座っている夜嵐がその隣に座っている光弥に熱くヒーローについて語っていた。
だが光弥は全く夜嵐の事など相手にせず、ボーッと天井を見上げている。
"凄いなみっちゃん。あんな至近距離で話し掛けられてるのに無視するなんて"
緑谷は光弥の肝の座り度に関心しながらトイレに向かった。
「ほら、試験を最速で終わらせた奴いるだろ？」
「あー、確か雄英の爆豪光弥だっけ？」
「そうそうソイツ。それでソイツに倒された奴らが変な事言ってたんだよ」
「変な事？」
「何か、爆発が起きた後に周りの音が一切聞こえなくなったらしいんだ。それで気付いたらいつの間にか脱落してたんだってさ」
「何だよそれ？そんなの爆豪って奴の個性だろ」
「でもよぉ、あいつの個性って爆撃じゃん？」
「じゃあそいつらの気の所為だろ」
「だよなぁ」
そんな事を離している生徒2人と緑谷はすれ違った。
2人の会話を聞き、緑谷は首を傾げた。
「音が聞こえなくった…？みっちゃんにそんな音を聞こえなくする個性なんてないし……いや、もしかしたら誰にも言ってないだけじゃ……でもそれだったら何で言わないんだろ？音を消すような個性なら結構強いと思うし…ブツブツブツブツ」
緑谷のまたブツブツ言う癖が出た。
トイレを済ませた後もブツブツと色々考えていたが、本人に聞いた方が早いという結論に至り光弥自身に聞くことにした。
控え室に戻ると、夜嵐はいなくなっており光弥一人がまだソファに座って天井を見上げていた。
「みっちゃん、ちょっと良いかな？」
「……」
「？…みっちゃん？」
何の反応も示さない光弥を不思議に思い、緑谷は光弥の肩に触れた。
すると、光弥は一瞬ビクッと小さく肩を弾ませた後、ようやく緑谷がいた事に気付いた。
「…何だデクか。ビックリさせるなよ」
「ご、ごめん。声掛けたのに全然反応しなかったから」
「…あー悪ぃ、ちょっとボーッとしてたわ」
(声が、聞こえてなかった…？)
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ARy - 好き (5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
