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光弥の条件にサー・ナイトアイは頭を抱える。
このまま条件を呑む事が一番の最善だとは分かっている。
しかしそれには不自然な事が多すぎる。
そもそも壊理に付けたという発信機をいつ、どこで、誰から入手したのか。何故、治崎が目的なのか。
サー・ナイトアイには光弥の真意を読み取ることは不可能であった。
だがそこで、ロックロックが口を挟んだ。
「おい、ちょっと待て。爆豪？っつったか？俺はまだお前の話を全部信じちゃねぇが、何で教える奴とかそこに行く奴をお前みてぇなガキに決められなきゃなんねぇんだ」
「…だから言ってるでしょ？俺の話を信じるも信じないも貴方達次第。信じずに無駄な時間を過ごし、誰かが死んでも知りませんよって」
「ッテメェなぁ！」
ロックロックはガタッと大きな音を立てて立ち上がり、光弥を睨み付ける。
しかし光弥は臆することなく、彼を見上げる。
「俺の目的は治崎です。他の奴なんてどーでもいい。だから壊理を救う気はありません。そっちで勝手にやって下さい。俺の話を信じないのであれば、俺は勝手に動かして貰います。その事に関して、とやかく言わないで下さいね？俺は十分にアドバイスしたんですから。それで？どうします？俺の条件を呑みますか？これ以上人が死なないようにしたいのなら、正しい選択をお願いしますね」
光弥はサー・ナイトアイへ視線を移した。
彼の目を見たサー・ナイトアイは、彼が本気だという事を確信する。
そして全員の視線がサー・ナイトアイへ移る。
もうここまで来たのなら、答えは一つだと、口を開いた。
「…ああ、分かった。君の条件を呑もう。だから頼む。壊理の居場所を教えてくれ」
「ﾆﾔｯええ…もちろんです。では、ここから人選します。でも残念ながら、もう既に一人は脱落してますが」
と、光弥はロックロックを見た。
すると彼は、「は？何でだよ！？」と声を荒らげた。
「貴方はさっきから『ガキだガキだ』とうるさいんですよ。貴方から見れば、俺達はまだまだ青二才かもしれませんが、貴方よりも有能なガキがここにいる事をお忘れなく」
「…っ！」
光弥は人差し指で自分の顳顬を押さえた。
完全にロックロックを見下している。
だが、光弥に威圧された彼は、体が怯み何も言い返す事が出来なかった。
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ARy - 好き (2023年5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
