エスパーか。 ページ34
「末恐ろしいのぉ。任務対象の生徒らも手中の内、という事か…。お手上げ状態じゃな。
今回はこれでお暇させて頂くとしよう。」
そう言って、尾崎は試験会場から出て行った。
国木田さんが、後ろで気を失っている鏡花ちゃんへ向かおうとした直後、
「ガルルルル…」
虎が私達に威嚇をし始めた。さっきまで大人しかったのが嘘みたい
虎が私と谷崎さんに向かって走ってきた。
虎が敦くんに戻っているところを想像する。
青い光が広がって、敦くんが現れる。
倒れそうになってたけど、国木田さんが支えた。
「谷崎さん、鏡花ちゃんのところに連れて行ってもらっても良いですか？」
「解った」
谷崎さんに支えてもらいながら、鏡花ちゃんのもとへ向かう。
鏡花ちゃんをしっかり視界に入れて、鏡花ちゃんの意識が戻っているところを想像する。
「…………あ、れ…？」
鏡花ちゃんが疑問を口にしながら、起き上がった。
と、同時に、頭に激痛が走る。
『無我夢中』は、物が変化しているのを想像するのは負担が小さい。
だけど、人間や動物などの生き物に発動すると負担が大きい。何故かは知らないけど。
不発だったのも含めて4回。この短時間で『無我夢中』を人に対して4回使った。
とんでもなく頭が痛い。
「尾崎なら、もう居ないよ」
激痛に耐えながら笑顔でそう言うと、鏡花ちゃんは安心したように見えた。
「そろそろ騒ぎを聞きつけたヒーローが来る頃だ。社に戻るぞ。谷崎、頼む」
敦くんをおぶった国木田さんが、険しい顔で言った。
「解りました。異能力『細雪』！」
季節外れの雪が降る。
細雪で姿を隠してもらいながら、私達は車に乗り探偵社に帰った。
賢治くんとも合流して安心していると、じわじわとお腹が痛み始めた。
その場所は…
「そうだった、刺されてたんだ…」
「「「「「は？」」」」」
結構騒いでたのに、私の声は皆に聞こえてたみたい。てか、血！また床が汚れる！
「与謝野先生！医務室！お願いします！」
「判ったよ、早く来な！どうせ床が血で汚れるとか考えてんだろ。」
与謝野先生、エスパーか。
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死にたいアリス - なづさん» はい。それに久作くんの異能力聞かないし。あとフィッツジェラルドが行方不明になった時も｢寝る｣しか言ってないし。 (2017年10月27日 22時) (
レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - 死にたいアリスさん» コメントありがとうございます！ 確かに…！さすがの与謝野先生でも、すぐに回復(再生？)されちゃったら、きりが無いですしね！ (2017年10月23日 16時) (レス) id: 4a689cbfa4 (このIDを非表示/違反報告)
死にたいアリス - 文スト最強はラヴクラフトでしょ。 (2017年10月22日 19時) (レス) id: c1c1a5cea8 (このIDを非表示/違反報告)
なづ(プロフ) - ぐじゅぇりさん» コメントありがとうございます！ そうでした、エスパーでした( ﾟдﾟ)ﾊｯ! 与謝野先生、最強説浮上中 (2017年10月20日 18時) (レス) id: 4a689cbfa4 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - 与謝野さんはエスパーだろ？ (2017年10月17日 17時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なづ | 作成日時：2017年8月23日 18時
