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ー伊達side
「Aちゃん！？」なんていう豊臣の声につられ、急いで教室に入ると、スクリーンにハッキリと映っていたA。
黒田に何か言われた気もするが、そんなのに構ってられるものか。と、いてもたってもいられなくなり、学校内を走り回り、ようやく見つけたAを、保健室へと連れてきた。
「この位なら、冷えピタで済みそうね」
『…ありがとうございます……』
Aを保健室に連れてきたのも、簡単な理由。
教室から出た直後、「「頭突き」」なんて、綺麗に揃っている男達の声は嫌でも聞こえてきた。
あの場面で頭突き、なんて単語が出るのはAの行動以外無いだろう。意外と大胆だからな、Aは。
先生が確認する為、Aの長い前髪を上げると、露わになった、赤く腫れているでこと、綺麗な彼女の顔。
……にしても、久々にちゃんと顔を見た気がする。綺麗な事に変わりはないが。別に髪で隠さなくても。
……否、私以外の男に知られるなど、まっぴら御免だ。
そんな事を考えながら、先生に冷えピタを貼られるAの顔を眺めていると、『……人の顔ジロジロ見んなよ』と、眉間に皺を寄せる彼女。
……これで自覚が無いのが凄い。
《「武田信玄くんの、勝利。これにより205人が脱落し、武田くんは205ポイントを獲得」》
『武田さん……良かった……あ、日下部さん……！』
放送を聞くなり、バッと椅子から立ち上がったA。
そんな彼女の手首を掴もうとしたものの、バンっと勢い良くドアが閉まる音が保健室に響く。
……今日はAが、私以外の男と絡む事が多かった気がする。上杉に関しては、旗印戦関係無しにボコボコにしたいくらいだった。
武田や上杉への嫉妬からか、行き先の無くなった手を、固く握りしめた。
「良いわねぇ。貴方も恋、しちゃってるの？」
「……彼女は中々、私の好意に気が付いてくれないのですがね」
「甘酸っぱくていいじゃない。
…あ、じゃあ本多くんあたりと、恋愛相談なんかしちゃったら？」
「……本多？何故彼が？」
「名前は忘れちゃったんだけど。
本多くん、干し柿持ってた赤い服の子に……恋、しちゃったみたいだから」
「……は？」
干し柿持ってた赤い服……アイツしか思い当たらないのだが。
脳裏にあのオヤジギャグを浮かべていると、
「あの子の事、応援してるのよね〜」と、優雅に微笑む先生に、正直苦笑いしか出なかった。
……まぁスカッと………否、全然スカッとせん。
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野(プロフ) - ふゆうさん» ふゆうさんコメントありがとうございます！夢主ちゃん、気に入って頂けて嬉しいです！更新遅れてしまうかうかもですが頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月29日 12時) (
レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - 夢主ちゃんが凄く私の好みです！これからも頑張ってください！更新楽しみに待っております！ (2022年8月29日 8時) (レス) @page2 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - さくらさん» さくらさん！コメントありがとうございます！更新遅れてしまうかもですがさくらさんのコメントを励みに頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしてますっ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 4df3f6feac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野 | 作成日時：2022年8月28日 17時
