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ー小鳥遊side
「みやびちゃん？」
もうそろそろ旗印戦が始まるという時。
何処か緊張感が漂い、しんとしている教室に、豊臣さんの声が響き、つられるように後ろを振り返る。
名前を呼ばれた彼女は、さっきまでいたはずの席にはもう居らず、去ってしまったようだった。
そして、日下部さんに続くように教室を出る織田さん。
…織田さん。何処か掴めなくて、何考えてるのか分からない、不思議な人なんだよな。
……さっきオヤジギャグ好きだと判明したが。
……いや、そんな事より……そろそろ旗印戦だし……日下部さん危ないんじゃ……！
一昨日の話も相まって、彼女がこの旗印戦に首を突っ込んでしまうんじゃないか……と、どんどん不安が募る。
…もうこうなったら腹を括ろう。早く彼女を止めねば……と、政宗が居ないか確認する為、教室を見渡した。
……恐らく、コスプレ衣装にでも着替えているのだろう。タイミング良く居なかったようで、今のうちにと教室を出ようとした時。
後ろから、ガシッと手首を掴まれる。
「…Aちゃん？どこ行くん？」
『あっ……と、豊臣さん。ちょ、ちょっとお手洗いに……』
振り返ると、手首を掴んでたのは豊臣さんだったらしく、席に座りながら私を見上げていた。
そんな豊臣さんから、何とか切り抜けようと、貧相な頭でやっと思いついた口実を口に出す。
「 そろそろ旗印戦始まる頃やし、やめといた方がいいんちゃう？」
『うっ……だ、大丈夫です！自分の身は自分で守ります！……多分』
「多分かい！
……ま、気をつけていてっきいや。いざとなったら、この豊臣秀吉が駆けつけるからな！」
曖昧な私に対し、任せろ！とでも言うように胸を張る豊臣さん。そんな豊臣さんに、一番厄介な奴を任せることにした。
『後……その、政宗には黙っておいて下さい。
……面倒臭い事になりそうなので……』
「大丈夫大丈夫。お口にチャックしとくから！」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ー日下部side
おやめ下さい！と、何とかこの旗印戦を止めようと声を張り上げるも、全く気にする素振りすらなく、黙ってて、なんて言われる始末。
負けじと反論しても、ジャージの方々に囲まれてしまい、すぐさま返り討ちにされてしまった。
何も出来ない私は、とどめの一撃のように、肩を押されてバランスを崩す。
目を瞑って、床に打ち付けられるのを覚悟していた。
…が、いつまで経っても衝撃は来ない。
『＿＿＿日下部さん…？』
恐る恐る目を開けると、心配そうに私の顔を覗き込む、小鳥遊さんのお顔が目に映った。
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野(プロフ) - ふゆうさん» ふゆうさんコメントありがとうございます！夢主ちゃん、気に入って頂けて嬉しいです！更新遅れてしまうかうかもですが頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月29日 12時) (
レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - 夢主ちゃんが凄く私の好みです！これからも頑張ってください！更新楽しみに待っております！ (2022年8月29日 8時) (レス) @page2 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - さくらさん» さくらさん！コメントありがとうございます！更新遅れてしまうかもですがさくらさんのコメントを励みに頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしてますっ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 4df3f6feac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野 | 作成日時：2022年8月28日 17時
