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ー小鳥遊side
いつの間に寝てしまっていたのだろうか。窓から聞こえてきた小鳥のさえずりで目が覚め、バッと起き上がる。
……あれ、政宗が来た後………ダメだ、全く記憶が無い。
取り敢えず、熱を測るためにも布団から出よう。と枕を触った時、明らかに布と違う感触のものが手に当たる。
思わず枕元に目を見やると、紙が置いてあった。
［明日こそは一緒に登校しよう。お大事に。］
……こんな事するのは、アイツしか居ない。
別にメールでもいいのに、本当に手紙が好きだな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〈「ついに旗印戦が始まるな」〉
〈『…今日、だったのか。……特進クラスの中でもダントツで弱そうな私だし…速攻で狙われてボコされそうだ……』〉
〈「私がそんなことにはさせん。もしAに手を出そうものなら、どんな奴でもぶっ飛ばすまでだ」〉
〈『……それはそれで怖い』〉
拳を構える政宗に身震いした、登校中の会話。
その会話の中で政宗が口にした【旗印戦】というものが気になってしまい、授業中にも関わらず、先生の話もあまり耳に入らなかった時のこと。
「葡萄の収穫一番の県、分かるか？」
「ありがとうございます。我が故郷、山形」
指を鳴らし、とてつもなく格好をつけながらそう言い放った後、満足気に微笑む政宗。
そんな自信満々な政宗に、不満だと言わんばかりに眉間に皺を寄せながら、武田さんがバンッ、と机を叩く。
「ばかってぇ、葡萄は山梨に決まってるが。阿呆け」
「武田ぁ、おめごしゃぐぞ」
「何を言ってるけばかってぇ、おまんぶっさらうぞ！」
そして急に始まってしまった方言の言い争い。
久々に聞いた山形弁は、何となく分かるが……ぶっさらう………
武田さんの言った方言を頭の中で復唱していると、「おーおー何を言ってるか分からん」と言い、2人を眺める黒田さん。
そんな黒田さんに続くように、上杉さんが仲裁に入る。
「まぁまぁ。落ち着いて二人共、どちらの葡萄も甘くて美味しいですよ」
おぉ……相変わらずの爽やかっぷりだ。眩し過ぎる。
と、真っ白な歯を見せ、あはっと笑う上杉さんに、思わず感心してしまった。
そんな爽やか過ぎる上杉さんでさえ、「「黙れ上杉」」と、凄い剣幕の二人に一蹴されてしまう。
そんな二人に呆れてしまったのか、口を噤んだ上杉さんを見やった後、
武田さんに視線を戻した政宗が「おい武田、外すぞ？」と、眼帯に手を掛ける。
……何だその脅し。効かないだろ。
意味分からん脅しをした政宗にほとほと呆れていると、流石に未だ睨み合う二人を見兼ねたのか、二人の前に立った黒田さん。
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野(プロフ) - ふゆうさん» ふゆうさんコメントありがとうございます！夢主ちゃん、気に入って頂けて嬉しいです！更新遅れてしまうかうかもですが頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月29日 12時) (
レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - 夢主ちゃんが凄く私の好みです！これからも頑張ってください！更新楽しみに待っております！ (2022年8月29日 8時) (レス) @page2 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - さくらさん» さくらさん！コメントありがとうございます！更新遅れてしまうかもですがさくらさんのコメントを励みに頑張ります！改めてありがとうございます！ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 6409adcc55 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新頑張ってください！楽しみにしてますっ (2022年8月28日 18時) (レス) id: 4df3f6feac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野 | 作成日時：2022年8月28日 17時
