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私はのんちゃんに話があると言って放課後屋上へ呼び出した
望「なんなん？話って」
A「ねぇ、のんちゃん。香代とこのままでいいの？」
望「はぁ...そのことか....」
A「もう一週間以上経つよ？2人に早く仲直りしてほしいってみんなも言ってるし」
望「ほんまは俺が悪いって分かってんねん。分かってんねんけど、なんか、謝りにくいっていうか....」
A「そっか。。あのね、、のんちゃんにこの話はしてなかったんだけど、
望「なに？」
A「これはうちが小5のときの話なんだけど、家族で旅行行くことになって、その日車の中で音楽聴いてたんだけどその時にお兄ちゃんとケンカしてさ」
望「うん。なんで？」
A「私が聴きたい曲とお兄ちゃんが聴きたい曲、どっちのCDをかけるかっていうほんっとにバカみたいにちっちゃーいケンカ。あの時はまだ幼かったから、今思えばなんであんなことでケンカしたんだろーって」
望「でも仲直りはしたんやろ？」
A「してない。できなかった。その日、あの事故に遭ったから。お母さんとお父さんにも迷惑かけちゃって、お兄ちゃんともケンカしたまま...まさかもう会えなくなるなんて思ってもみなかったから」
望「そうやったんや....」
A「だから、のんちゃんには後悔してほしくないんだ。まさかそのまま一生会えなくなるなんて思わないじゃない？でも伝えたいことを伝えられないまま離ればなれになっちゃうことだってあるんだよ」
望「うん...」
A「だから...その....」
望「分かった。ちゃんと俺からあいつに話す。変に意地ばっか張っててもしゃーないし。」
A「よかった^ ^」
望「なんかごめんな。Aにそんなつらい話させて....」
A「ううん、大丈夫。自分の中でこの事溜め込んでおくのつらかったから、のんちゃんに話せてちょうどよかった」
望「そっか！俺でよかったら何でも話聞いたるからな！」
A「ありがと！」
望「幼馴染やしな！」
A「小6からだから、もう6年目？」
望「そうやな！ずっと一緒におるもんな♪」
A「だね♪これからもずっと幼馴染でいてね！」
望「あたりまえやろっ！！」
なんて私は無神経だったんだろう。のんちゃんの笑顔の裏に何が隠されているのかなんてこの時は全然気がつかなかった。。
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作者名：Neo | 作成日時：2015年11月18日 10時
