ONE-WAY LOVEs

★ ページ9

「待って待って！ストップ涼介君！」

んぅーって、口を近づけたら止められちゃった。
あともう少しだったのにぃー。


「ん？どうしたの？」

「だ、だめだよ、おれ達がキスしちゃ！」

「なんで？両思いなのに？」

「両思いだけど、涼介君は好きだけど、でもそういう好きじゃなくって、、」

「‥？」

「あ、ほら、それにおれは涼介君のお姉ちゃんの彼氏だし！？
やっぱりキスって恋人としなきゃ」

「こい、びと、、」

「うん。おれと、お姉ちゃんみたいな？」


「‥じゃあ、けいはねーちゃんとはキスするの？」

「え、あ、うん、まぁ、そうだね、っておれ、何言ってんだろ」

そう言ってどんどん赤くなるけいはすっごくかわいいけど、かわいいんだけど、、、なんかムカつく。

「ズルい、ねーちゃんばっかり」

「えぇ？！そんな事言われてもー‥」

「けい、ねーちゃんやめて、オレの恋人になってよ！」

「へ？」

「オレ、ねーちゃんよりずっと、けいのこと好きだよ！もっと強くなってオレがけいを守ってあげるし、いっしょーだいじにする！

だからけい、オレとけっこんしよ！！」


どきどきしながら言った、オレの初めての"こくはく"。
けいは今までで１番の、とびっきりかわいい顔で笑ってくれた。

「ふふふっ、このマセガキめ。」

「っガキじゃない！」

「ガキだよ。ほら、おれよりもずっと小さいし。」

「う‥。きっと、もっと大きくなるもん。」

「うんじゃあ、大きくなったらね？」

「ん？」

「大きくなったら、その時‥ね？」

「キス？」

「んー、考えとくよ。」

そう言って笑うけいがやっぱりかわいくて。
早く大きくなりたい。オトナになりたい！

「牛にゅう、いっぱい飲むね！」

「うん、頑張ってね」



―初恋丸ごと受け取って！―



"ところで大きくってどのくらい？６年生？それとも中学生とか？"

"んー、身長がおれより大きくなったら、、かな？"

"え、"

"頑張ってね〜"


fin.





姉ちゃんどこ行った、とか思っても気にしないで下さい。
純なのが書きたかっただけです。
３年生の話し方が分からず、子供っぽすぎて違和感あったらすみません。

fate?―IN―→←初恋をあなたに―ym―

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