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「うわっ、ん、んう？！」
え、キスされてる、意味分からん！
突然の事に驚いて声を上げようとした、その口の隙間を狙って舌が侵入してくる。
え、ちょ、まじで何なのこの人？！
頭の中パニック状態でフリーズしている俺なんかお構い無しに、咥内を動き回る舌。
唇柔らかっ。舌も温かくて気持ち良‥じゃなくて！
理性を総動員させて先輩から離れると、慣れない事をされたせいで肩で息をする俺とは対象的に、伊野尾先輩は涼しげな表情でにこりと笑った。
「な、あんたまじ何考えてんの！？」
「んー？飴、おいしいねー」
言われて気付いた。俺が食べてたはずのイチゴ飴が無くなってる。
その代わり、先輩の口の中からカリカリと音がしていて。
‥‥絶対、俺の顔真っ赤だ。
「もぉ〜‥、何なのあんた。」
俺の許容範囲を遥かに越す先輩の言動に力が抜けて項垂れると、何となく雰囲気で、先輩が笑ってるのが分かった。
からかいにしては、ちょっと過激過ぎるんですけど？！
「‥山ちゃんおかわりは？」
「はぁ？」
「おかわり。早くしないと全部食べちゃうよ」
そう言って先輩が真っ赤な舌を覗かせてきた。
そこには粉々になった飴の欠片が乗っていて。
それって、俺の解釈が間違ってなければそうゆう事だよね？
いいんだよね？しちゃうからね？
「ねぇ、早くぅ。いらないの？」
「、っいる！」
いるよ！超欲しいよ！もうどうなっても知らないからな！
勢いに任せてしたキスは、さっきよりもずっと甘くて。
(いや、さっきは味わう余裕なんて微塵も無かったんだけど。)
そのまま、飴が無くなるまでずっと、その唇を堪能したのだった。
―花火をBGMにして―
"ねぇ先輩、やっぱり俺と付き合ってくれるってこと？"
"んー、、。それは保留かな"
"え、じゃあ何でキスなんかっ、"
"だって、花火見てた山ちゃんがすっごくかっこ良かったんだもん。"
fin.
やまいの短編の秋祭りを書いてる時に、どうしても書きたくなった口移しネタです。
まだ初々しい山田君が伊野尾君に振り回されてるのも書いてみたかったので、自分的には楽しかったです！
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けーまま(プロフ) - お魚林檎さんの書くやまいのがすごく好きです。 (2019年8月21日 12時) (
レス) id: ec2812ad48 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱっぱ(プロフ) - コメント失礼します！お魚林檎様のお話めちゃくちゃ好きです！長くなってもいいので続き読みたいです(>_<) (2018年11月8日 16時) (レス) id: e47f1458b3 (このIDを非表示/違反報告)
お魚林檎(プロフ) - しゅみんさん» しゅみん様、お久しぶりですー！いつもいつもコメント頂きありがとうございます！本当に更新せずに申し訳ないです。これから少しずつでも頑張っていこうと思ってますので、またよろしくおねがいします(^-^) (2018年11月8日 15時) (レス) id: d578971ad8 (このIDを非表示/違反報告)
お魚林檎(プロフ) - りょうかさん» りょうか様、初めてまして！コメントありがとうございます！夢を見てるのかと思わせてしまう程に更新が止まっていて本当にすみませんでした‥こんな駄文をずっと読んでいてくださり感謝してます！これからもどうか何卒！よろしくおねがいしますm(__)m (2018年11月8日 15時) (レス) id: d578971ad8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅみん(プロフ) - お久しぶりです！！更新の通知でなんだろう、と思って占ツクきたらお魚林檎さんで本当に嬉しかったです(*^^*)過去のお話を読み返したりしてずっとお待ちしてました！新しいお話も続きが気になるところで…楽しみにしてますね★ (2018年11月5日 13時) (レス) id: 3becace49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お魚林檎
| 作成日時：2017年10月2日 1時
