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三話 ページ3

それから勉強漬けの日々は瞬く間に過ぎ去り
怒涛のテスト期間は終了した。

あとは夏休みを待つのみ。
授業は短縮になってちょっとラク。

とは言っても大学進学を希望している私は
受験勉強の時間が増えるだけなんだけど。

今年の夏休みは全然遊べないだろうな。
仕方ないけど憂鬱だ。

小さくため息を付いてから
担任の話し声をよそに窓を眺める。

外は既に夏の日差しが降り注いでいた。

どうやら今年は猛暑らしい。
私はあまり外に出ないから関係ないけど
運動部の人は大変だろうな。

チラッと横を見ると机に伏せてすやすやと眠っている天童くんが目に入った。
腕の隙間からちらりと見える顔にドキドキしてしまう。

普段は何かと騒がしいけど
こうやって改めて顔を見てみると整っているのがわかる。
寝顔が小さな子供みたいで可愛らしい。

私はきっと、天童くんが好きなんだろうな。

色恋沙汰には無縁で、初恋もあったのかなかったのかよく分からない私だけど、

「恋をしている」とちゃんと自覚できたのは天童くんが初めて。

天童くんって彼女いるのかな?
聞いたことないけど、多分いるよなぁ。
モテるもん。

答えの出ない疑問がグルグルと頭を駆け回って
思わず大きなため息をついてから私も机に伏せてしまった。

先生にバレていないことを確認して
もう一度横の席に視線をずらすと

寝ていたはずの彼とばっちり目が合った。

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作者名:やしろ | 作成日時:2021年7月10日 15時

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