気づいていなかった ページ6
ちょうど1年前の春、たまたま小腹がすいたのでコンビニに行こうと思い、
少し暗い夜道を歩いていた時だった。
『あの、落ちましたよ』
ふと後ろから声がした
振り返ったら少し息が切れている、女の人がいた。
『この手帳、落としましたよ...、落ちた時に見えてしまったんですけど、スケジュール帳っぽかったので、なくすと困ると思って』
「あー...、ホントだ...、ありがとうございます」
その為だけに走ってきたのだろうか
「わざわざ走ってきて下さり、ありがとうございます。よければ何かお礼しますよ。」
『いえいえ、大丈夫ですよ!そんな走ってませんし』
手をブンブンとふるも、まだ肩で息をしているとこを見ると、だいぶ走ったんだなと思い、
尚更なにかしなくてはと思った
「俺の気がすまないんで、コンビニ行くんですけど、よかったらなにか奢ります」
『...、では、お言葉に甘えて』
ちょっと考えてから、観念したのか、その人はぺこりと頭を下げた。
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瑠衣(プロフ) - さとみ君めちゃめちゃイケメンじゃないですか!(笑) 更新頑張ってください!q(*・ω・*)pファイト! (2020年1月12日 11時) (レス) id: c875e0b34a (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2019年10月23日 16時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2019年2月22日 0時