強がりな俺らの妹

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学校に着くと、また痛い視線が送られる。

女子1｢中務さんってさ、静かだよね。｣

女子2｢前髪長くて顔見えねぇ笑｣

女子3｢声聴いたことある…？｣


男1｢中務と登校してる慎ってさ中務と話したことあるって事じゃね？｣


｢…ﾁﾗｯ｣

まこちゃんに眼を向けて、心配すんなと合図する。

慎｢A、今日何時に帰る？｣

｢…委員会ある。(小声)｣


慎｢おっけー待ってる！｣

｢帰りはクレープ食べに行きたいな。(小声)｣

慎｢またあれ？｣

｢さすが私のボディーガード。(小声)｣


皆私達の会話を耳をすまして聴いてるけど、

まこちゃんのお掛けで皆に聞こえない。


女子1｢何あれ。むかつくー。｣

女子3｢慎くんと馴れ馴れしくすんなっつーの！｣

女子2｢ねぇ、顔見たくない？前髪切らせようぜ！！｣


うっせーな声丸聞こえなんだよ。

テメェらに声聞かせんのなんてあと5年後ぐらいにしてやるからな。


休み時間、女子3人組に呼び出された。


｢…？｣

女子1｢ねぇ中務さん。｣

女子2｢私達中務さんの顔見たいんだけど。｣

女子3｢だからその陰気くせぇ前髪明日までに切ってきて？笑｣


｢…ｺｸｯ｣

女子3｢それだけ。話聞いてくれてありがとー！！｣

｢…ﾆｺ｣

何あれ。むかつくー。はこっちの台詞だ。


何でアイツらに顔見せなきゃいけねんだよ。

美容室で切ってもらおっと。


屋上の柵にもたれかかって、下を見る。


こんな風に何気ない日々が続けばいいのに。

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