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壱馬side
聞いてしまった。
Aの泣き声混じりの一言。
A「愛してよっ…」
俺だって、Aの兄貴だぞ?
愛してねぇ訳ねぇだろ?
あの一言が離れぬまま明日を迎えた。
「おはよぉー。A?」
割れた花瓶と俯くAと涼太にい。
涼「おい!」
A「何っ!?もう関係ないでしょ!?
いつもいつも親ヅラしやがって!!
そろそろ壱馬達に本当のこと話してあげればいいじゃない!!」
本当のこと_?
裕「デカい音したけどなんかあった…?って何してんねん!!」
A「壱馬っ、翔吾!!」
涼「パチンッ」
涼太にいがAを叩いた。
「涼太にい止めて!!」
翔「A!」
A「っ…」
Aは家を飛び出していった。
「俺、A追っかけるわ。」
涼「いいよアイツ…((」
「A昨日、言ってたんだ。愛してよって。
泣いてた。アイツが何抱えてっか俺らには分かんねぇけど、アイツは辛いんだよ!
俺がアイツを助けてやりてぇんだよ!俺は行く!!」
雪が降り積もる東京の街並みは何処か泣いているように見えた。
アイツのマフラーと上着を持って俺は走った。
時々人にぶつかったって関係ない。
ここはもうAの友達に連絡しかねぇな。
「もしもしっ、北人!?」
俺の友達で弟がAの友達。
北「はーい?どしたの?」
「慎に代わってくんね?」
慎「はいっ。壱馬さんどうしました?」
「Aの気に入ってる場所とかある?」
慎「んー…みかん畑の奥の方の切り株に座ってる時ありますよ。人目につかないから好きって言ってました。」
「ありがと!!」
蜜柑畑…ってもしかして…?
俺らがAにあった場所…?
「A!」
Aは凍えきって倒れていた。
上着を着せて、マフラーを巻く。俺の手袋を付けさせる。
おぶって、北人と翔吾を呼んだ。
北「凍えすぎだろ…A大丈夫かな?」
翔「無理し過ぎだっつーの…」
「…」
俺の背中で、安らかにAは眠っていた。
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あおい(プロフ) - 続きが見たいです (2019年9月10日 18時) (レス) id: 010279329b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - あおいさん» 今日更新する予定なのでお楽しみに待っていてくださいね! (2019年9月8日 8時) (レス) id: 0e3fd5e0c2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続きが見たいです (2019年9月8日 8時) (レス) id: 010279329b (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高ですランぺRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです (2019年8月15日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃愛 | 作成日時:2019年8月14日 10時