13人のオオカミくん

腹立つ ページ48

ソ「来週デビューが決まったアイドル知ってるだろ？」




「…うん」




それはメンバーから色々聞いたから知ってるし、お兄ちゃんがプレディスの練習生になったことも知ってた



…でもなんでお兄ちゃんが選ばれたの？



ソ「…俺のコネだってみんなは思うかもしれないけど、それは違うんだ。陽は全てにおいて優れてる。歌もダンスも容姿も性格も」





「…でもお兄ちゃんは1年くらいしか練習生生活してないし、」




ソ「メンバーの皆も他の練習生も陽の実力は十分に認めてるんだ。デビューさせないのは勿体ないってね」




ものすごい圧で説得してくるソンスおじさん




別に今すぐ契約取り消せとかは言わないし、頑張って欲しいとは思うけど




…同じ事務所は絶対に嫌だって言ったはずだよ




私は社長室を出て、練習室に行く



私と兄は正反対




お兄ちゃんは、なんでも出来るし、スタイルも顔もいい。性格も、よくまとめ役を担当する



それに比べて私は、何をするにも才能がなくて、スタイルも普通、顔も普通、性格だって気が強い




…ほとんどいい要素が兄に取られたわけ





だから、兄弟だってことは誰にも知られたくない



『あの人陽の妹だってよ』



とか、スタッフの人に目つけられたくない



私は練習室をガチャっと開けると、休憩中であろう方々がいっせいに私を見る




軽くお辞儀をして周りを見渡すと、水を飲んでるお兄ちゃんを見つけた




私はムスッとした顔でお兄ちゃんに近づく



陽「A！？」





「ねぇ、ちょっといい？」




そう言ってお兄ちゃんの腕を引っ張り、廊下で話す




陽「なんだよ。練習中なんだけど」




「…私何も聞いてない」



は？とか言われる。いやこっちがは？だわ




「同じ事務所は絶対に嫌だってありほど言ったのにさ…。お兄ちゃんはいいかもしれないけど、私の身にもなってみなよ」




陽「俺は叶えたい夢があんだよ。お前にどうこう言われる筋合いない」



「……はぁ」




ほんとに腹立つ




「…とりあえず、私と兄妹だってことは言わ━「あ、ホシヒョン！！」





…え、？



私の声を遮り、大きく手を振るお兄ちゃん




HS「陽だ！ここで何やって……A！？」




…わぁ…オワタ



いつもホシは来るタイミングが悪いんだ



ホシは私とお兄ちゃんを交互に見る




HS「もしかして…そーゆう関係？」



「「……え？」」



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ウジ好き→←平和…ではないみたい

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