青年、思う ページ10
どこか嬉しげな表情の彼女に、俺とまふまふはついて行く。
…本当は魔王を倒すのなんて、不安でいっぱいだけど、俺は行かなきゃいけない気がした。
貴「〜♪」
軽快に鼻歌を歌いながら歩く彼女。
…あ、そういえば
そ「あ、あの…」
俺が声をかければ、俺とまふまふの前を歩く彼女がこちらを振り返る。
貴「ん？なんですか？」
首を少し傾ける彼女。
…不覚にも、可愛いなんて思ってしまった。
そ「えっと…貴女の名前…じゃなくて偽名は？俺はそらる。」
俺がそう言うと、彼女はあっとしたような顔をして口を開く。
貴「あ、まだ名乗っていませんでしたね…！私は、めやです。よろしくお願いします！そらるさん…と…？」
彼女はチラッとまふまふの方を見る。それに気がついたのか、まふまふはあわあわと口を開く。
ま「ぼ、僕はまふまふですっ！！あ、あの、よかったら、敬語外してください！あと呼び捨てでっ！！」
そんなまふまふが面白かったのか、口に手を当ててふふふ、と少し笑う彼女。
貴「うん、よろしくねっ！そらる、まふまふ！！」
ま「よろしく、めや！」
そ「俺もよろしくな、めや。」
内心、偽名じゃなくて、本当の名前で呼び合いたいな…なんて。
国の掟に逆らった事を考えてしまい、それはきちんと胸の中にしまっておいた。
・
そ「…ところでさ、」
貴「ん？」
そ「…俺ら、武器とか鎧とか…」
俺のちょっとの言葉で察してくれたのか、めやが口を開く。
貴「それなら安心して！私、秘密の場所を知ってるから。確かそこにいろんな道具が揃ってた筈…。…取り敢えず、そこへ向かおうか。」
ちょっと遠いけど、魔王を倒すとなれば我慢しなきゃ！とめやは付け足して、ニッと笑う。
…きっとこの人なら、この広い広い王国を、救うことができるだろうな。
____心の奥底からの、勇者なんだと思う。
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雛紗(プロフ) - Aliceさん» ありがとう泣 励みになるっ！！ (2018年7月10日 18時) (
レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» お姉さんの名前間違えてた笑なぜか漢字にしてた()しかも偽名と本名ごっちゃ混ぜになってた笑笑アドバイス本当にありがとうっ！ (2018年7月10日 18時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» なるほど！ありがとうっ！！ (2018年7月10日 17時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
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