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勇者姫、仲間を見つける ページ9

会釈をして、二人の青年の前を去ろうとすると、強く手首を掴まれた。

貴「…え?」

…強い…ビクともしない。

驚いて振り返ると、金髪の青年が私の手首を掴んで、私を見ていることに気がついた。
…さっきすごくあたふたしてたから、握力弱いのかと思ったけど、やっぱり男の人だから、力が強い。


?「あ、ああっと、そ、その…」


またあたふたし始める金髪の青年。
私の手首を掴む力が少し弱くなる。

…面白い人だな、ふふふ。


失礼ながら心の中で少し笑って、気を抜いていると






?「僕たちも!一緒に連れて行ってくれませんかっ!?貴女と王国の平和を取り戻したいんですっ!!」


金髪の青年がそう強く言い放った。



…え。





?「ちょ、おまっ、何言って…」


黒髪の青年が少し焦った様子で金髪の青年の肩を掴む。だが、金髪の青年は反応する事なく、私を見つめる。


?「…だめ…ですかね?」


少し首を傾げ、私の顔を覗き込み、そう問う金髪の彼。

うわ…近…。

顔に熱が集中してしまう。


貴「ぎゃ、くに…いいんですか…?魔王退治です、よ…?もしかすると、命を落とすかもしれないのですよ!?」

?「それでも、僕は貴女について行きたいと思いました。…だめですか?」

最後の言葉が、少し悲しみが混じったように聞こえた。

…本当に、生死をかけた冒険。


でも…本人に意志があるのなら…。





貴「…わかりました。一緒に行きましょう」


ぎこちないだろうけど、少し笑ってそう言ってみせた。



?「ほ、ほんとですか!?」

貴「ふふ、はい!」

私が返事をすると金髪の青年はくしゃっと笑った。


?「そらるさんは、どうしますか?」

?「…俺はあんまり行きたくないけど……まあまふが何やらかすか心配だし、俺も行く。…歌、もっかい聴いてみたいし、王国を平和にしたいし。」


黒髪の青年は、少し難色を示したが、共に魔王を倒す仲間となった。




でも、こんな展開、私はあると思ってなかったわけで。


貴「…あ、あの、お二人とも、本当に大丈夫なんですか!?!?」



途中で「やっぱり行くのやめる」とか言われたら、私のメンタルはズタボロになるし、心はポッキリと折れてしまうだろう。



?「僕は貴女と共に行きたいです」

?「…俺も」



…この二人なら、大丈夫だろうか。

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設定タグ:歌い手 , まふまふ , そらる   
作品ジャンル:ファンタジー
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雛紗(プロフ) - Aliceさん» ありがとう泣 励みになるっ!! (2018年7月10日 18時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» お姉さんの名前間違えてた笑なぜか漢字にしてた()しかも偽名と本名ごっちゃ混ぜになってた笑笑アドバイス本当にありがとうっ! (2018年7月10日 18時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» なるほど!ありがとうっ!! (2018年7月10日 17時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛紗 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月10日 17時

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