勇者姫、誕生 ページ3
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貴「お姉様っ!このままでは我が国は滅んでしまいます!魔王を倒さなければ!!」
城中に響き渡る程、声を張り上げて諫言する。
り「…煩いわねぇ…。国の姫がでっかい声出すんじゃないわよ。」
そう言って胡座をかく女王であり私の姉である女。
いや、貴女も国の女王なら胡座なんてかかないでよ…。
姉の治める国、ウタイテ王国は、魔王に支配されている。「魔王を倒さなければ」と諫言しているのに、聞いてくれない。
はあ…勇者とやらが現れてくれないものか。
溜息をこぼしながら、姉の前を去ろうとする。
り「___そんなに魔王を倒したいのなら、あんたがやってみなさいよ。」
貴「…え?、」
衝撃的な言葉。
り「まあ、私は何も協力しないけどね」
そう言って鼻で笑う姉。
あの魔王を倒す?私が?
…まあ、それなりに力はあるし、強くなるためのお稽古も幼い頃からしてきたし。
____可能性はある。
もし、私が魔王を倒せてこの王国に幸せが戻るのなら……。
り「ま、こんなの冗談…
貴「わかった、私が魔王を倒す。」
り「は?」
貴「…私がっ!勇者になって、魔王を倒してみせよう。」
腰に手を当て、片方の口角を上げて、笑ってみせる。
り「…ふん、勝手にすれば。」
そう言って顔を背ける姉。
私が、このウタイテ王国を救う___
勇者であり、姫であり…
これが勇者姫の誕生。
王国の将来を決める大きな決断の瞬間だった。
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雛紗(プロフ) - Aliceさん» ありがとう泣 励みになるっ!! (2018年7月10日 18時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» お姉さんの名前間違えてた笑なぜか漢字にしてた()しかも偽名と本名ごっちゃ混ぜになってた笑笑アドバイス本当にありがとうっ! (2018年7月10日 18時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - Aliceさん» なるほど!ありがとうっ!! (2018年7月10日 17時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
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