【そらる】父さん。2

父さん ページ11

貴女side




・


翌朝。


ぱちっ


いつものように、朝が訪れた。


目が覚めた私はばっと体を起こし、すぐ様時計に目を向ける。

時刻は朝5時半。

うん、早起きっ！！

私はベットから飛び降り、リビングにすぐ向かう。


ガチャッ


貴「おはようっ！！」


扉を開け、元気よく挨拶する。


そ「あ、おはよ。早起きで偉いね」


リビングには、ネクタイを締める父さんがいた。

…もう出勤か。
でも今日はいってらっしゃいが出来るね。

そ「朝御飯、テーブルに置いといたからなー。あ、あと交換ノート書いといたよ」

そう言って微笑む父さん。

貴「了解、お仕事頑張ってね」

そ「うん。あ、今日遥は学校休みだったよね？」

貴「うん、そうだよ」

今週の土曜日は授業参観。

なので先に振替休日があるのだ。


そ「じゃあ、父さん会社行ってくるね」

貴「うん、行ってらっしゃい！」

そ「行ってきます」


バタン。


父さん、なんだか疲れてる様子だったなー…
帰ったら肩でも揉んであげようかな。


肩たたき券とか？作ろうかな笑



父さんの疲れを癒すための案を頭に浮かべながら、朝の身支度を進める。



貴「いただきます」

手を合わせてそう言い、お箸を手に待つ。


…そういえば、私のお箸の持ち方、若干違う気がするなあ…。
もう小学生なんだから、お箸くらいちゃんと持てないとね。頑張らなきゃ。


そう頭に誓いながら朝食を食べる。

今日は和食。
和が私のお腹を満たすのだった。

貴「…美味しい」



・


朝食を食べ終え、自室の椅子に腰掛ける。

そして、交換ノートを開く。


ーーー
歌の練習お疲れ様。

水筒の中身間違えちゃった笑
そのゆー兄って子も図書委員の子もなかなか面白い子だね。

96猫にもまたお礼言っとくよ。

その鵜飼さんって人は、ちょっと怪しいけど、多分大丈夫だから、遥は気にしなくてもいいよ。

さて本題。
友達は、作るものじゃなくて、いつのまにか出来てるものだと父さんは思うな。
絶対じゃないけど、友達と過ごすのもなかなか楽しいよ。
父さんも友達に救われたことも何度もあったから。
無理にとは言わないし、遥の楽なように過ごせば大丈夫だけど、友達って結構大きな存在になると思うな。

遥のペースで、頑張れよ。
ーーー

おお…文字がぎっしり…！

“遥のペースで頑張れよ”







まず…クラスメイトの名前だけでも、覚えてみようかな…。


私のペースで。


・

khaos…

父さん→←父さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す