男嫌いの女の子【歌い手】

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まふまふSide


もう一度キッチンへ戻り、冷蔵庫を開いた。

オレンジジュースと野菜ジュース、ビールにタピオカ。
あと、さっき買ってきたソーダ。

今の気分は、ソーダなんだけど…。
炭酸が嫌いな人もいるしなぁ………

………んー。
ビールは論外だし、タピオカは96ちゃんの…。
おもてなしに野菜ジュースはなぁ……。
オレンジジュースは、2人分もない。


「………ソーダしかないじゃん…！」


悩んで損したぁ…結局、ソーダ以外候補ないし……

ため息を吐きつつ、ソーダを冷蔵庫から取りだした。

あとは、お菓子か。

…もう、さっき買ってきたやつ全部持ってっちゃえっ！！



コップも2つ取り、全部お盆にのせた。

「…よし、行こう……！！」






ドアを開けると、女の子はまふてるをみていた。
…待たせすぎたのかも。


「すみません。どれがいいか迷ってしまって……えへ…」


困ったように笑いつつ、お盆からコップとかを机に移動させた。
お盆とパソコンを床におき、パソコンのお隣に座った。

コップにソーダを注ごうとしたとき、あ…と気がついた。
炭酸が無理か、聞いたほうが良いよね……？


「…炭酸、大丈夫でしたか？」


気分悪くさせてたらどうしよう…
もし無理だったらオレンジジュースとか持ってきた方が良いよね？

ぐるぐると思考を巡らせていると、


＿＿「……好き…です、」


顔をしたに向け、女の子は言っていた。
髪から覗く耳は、少し紅い。


……なんだか、告白されたみたい。


ここは、少しは冷静でいられてた。


…でも、女の子は追い討ちを掛けるように、上目遣いで僕を見た。

潤んだ瞳、紅潮した頬…

…………反則だよ、それ……


理性を保ち、なんとか笑顔をつくる。


「…そっかぁ……よかった…」


女の子は、頬を手で覆っていた。
…………少し、さっきよりも紅くなっている気がした。

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