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｢Aは、体弱いんやから気おつけろよなぁ〜｣
いつの話をしているのだろうか……
『大丈夫だって、何もないわ。』
今だって、大丈夫なのに、手を繋いでいる。
｢そうやって、いつも無理してるやろ。知ってんで、いつも夜遅くまで勉強とか色々してんの。｣
ちゃんと、カーテンも閉めて、あかりも最低限にしているのに。
｢どれだけ、一緒におると思ってん。それくらいわかるわ！｣
ドヤ顔で私の顔を見る。
そんなこと言わないで、勘違いしてしまうじゃない。
少しの階段と、色付いた少しの廊下を歩く。
｢あ〜シャオちゃん！遅い〜｣
腰を少しクネクネさせた鬱くんが1人。
｢きっっっしょ。｣
呆れる彼が1人。
｢アーーーーーーハッハッハっ！！！！！！｣
この小さい箱の中で、大笑いして迷惑なコネシマくんが1人。
いつものメンバーだ。
ショッピくんはチーノくんといつも食べてるみたいだし、他の生徒会メンバーもバラバラで食べてるみたい……
｢そういや。シャオロン、Aちゃん今日緊急生徒会やって。｣
鬱くんが、サラッと大切なことを言う。
まぁ別に、行かなくてもお咎めないと思うけれど。緊急だし。
｢ほっへ〜｣
彼が、お弁当を口に詰め込みながら返事をする。
『シャオロン。行儀悪いわよ。』
幼なじみ。そして、家が元隣同士で、作ったお菓子をつまみ食い、持っていかれるのは当たり前。
いつの間にか、お弁当まで作っている。
彼は運動部だから、栄養。量。が必要不可欠。そんなお弁当に、彩まで加えるのは大変で……
いつも何にしようか迷う。
彼のお弁当箱は、大きい
その細い体にそれだけのお弁当が入るのはなぜなのか？
｢ごめん。ごめん。Aの弁当は上手いねん。｣
ニシシと笑顔を見せる彼に少し、頬を赤らめたっていい…よね？
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作者名：どんこ | 作成日時：2020年12月4日 15時
