めんどくさい恋 (ページ32)

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プルルルルルルル

西畑「あ、俺や。もしもし。
あ、はっすん？どしたん？」

電話の相手は大橋くんらしい。

私たちが中々来ないから
電話したのかな。

西畑「おお。分かった。すぐ行くわ。」

「大橋くん？」

西畑「カフェ着いたからはよ来てーって。
あ、そういえば、連絡先
交換してへんよな？交換しよや。」

「あぁ、いいよ。」

そういえば、あんなに話してた割に
あの誰とも交換してなかった。

連絡先に追加された西畑大吾の文字。

「…私、お父さん以外の
男子の連絡先初めてかも。」

西畑「え、まじで？
どんだけ、男と関わっとらんの。笑」

「だって、何話したらいいか
分かんないから必要以上に
話してこなかったんだよね。」

西畑「前の学校のやつらも
勿体ないことしたなー。
Aこんなん面白いんに。笑」

笑って頭をぽんとする大吾。

どきっ

まただ。

前の時に感じたこの感じ。

西畑「はっすんたち待っとるから
はよ行くでー。」

「あ、待って！」

私はこの分からない感情に
気付かないふりをして教室を出た。