めんどくさい恋 (ページ4)

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プルルルルルル

気づいたら私は律ちゃんに
電話をかけていた。

話すなら早い方がいい。

律『もしもしー？』

電話の声の律ちゃんは
いつもと変わらない明るい声だった。

余計に辛い。

律『A？』

「あのね、律ちゃん…。
私、大阪に住むことになったの…。」

プツッ

「律ちゃん？もしもし？」

私が言葉を言い終えたと同時に
切れた電話。

間違えて切ってしまったのか。

もう一度かけ直しても
でることの無い電話。

やっぱり、私なんてどうでも良かったかな。

大阪って何があるんだろ。

たこ焼きに通天閣に…あとなんだ？

私って結構大阪の知識薄かったんだなぁ。

大阪でのことをぼんやりと
考えていたらつーっと頬に水が伝う。

「あれ？私、泣いて…」

あぁ、泣いてるんだ。

律ちゃんと電話が繋がらない寂しさに
蓋をして気持ちは押し殺しても
涙は出てきてしまうみたいだ。

律ちゃんは私のことを
どう思っていたのだろうか。

「大阪なんて行きたくない…」

律「A！！！！」