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「…ちょっと前歩いて。」
西畑「なんで。」
「いいから！」
渋々と歩き出す西畑大吾。
その後ろをついていく。
西畑「…何？ストーカー？」
「違います！」
私は、今西畑大吾に着いていくしか
家への辿りがないのだ。
西畑「あ、もしかして俺とご近所さん
やったとか？」
西畑大吾は冗談まじりで言ってる感じだけど
的中しているので何も言えない。
西畑「…え？ほんま？」
「…着くまで分かんないけど。」
西畑「明らかに嫌な顔すんなや〜。
ええやん！そしたら俺が明日、
迎えいったるで！」
「遠慮します。」
西畑「なんでやねん！
また、迷子になっても知らんで〜。」
西畑大吾と話しながら歩いていると
(正確には付いていくと、だけど。)
家に着いた。
「おぉ、着いた…。」
西畑「家着いたんは俺のおかげやで！
感謝しいや〜。」
「はいはい。
ありがとうございました。」
軽いお礼を言って
家の中に入ろうとすると
西畑大吾の戸惑った声が聞こえる。
西畑「え？隣？」
「…。」
西畑「もしかして、部屋あそこ？」
西畑大吾は私の部屋を指さす。
「…。」
西畑「へぇ〜、あそこなんや。」
「なんも、言ってないけど。」
西畑「違うん？」
「…。」
西畑「…やっぱそうなんや！」
「なんでそうなるの。」
西畑「明日、楽しみに待っときー。」
西畑大吾は意味ありげな言葉を
残して家に入っていった。
何、楽しみにしておけって…
あぁ、学校を見に行くだけの
つもりがこんなに疲れるとは…。
最悪だったな…
あ、でも1個いいことあったや。
.
.
.
「向井先輩…」
また、会いたいな。
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作者名：お豆腐メンタル | 作成日時：2019年4月13日 1時
