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「迷った…」
学校から帰る道、見事に迷った。
あーあ。住所も分かんないから
調べようがないし。
お母さんに電話しても私も
土地感覚ないから分かんないって
どうしようもない返事。
なんとなくの道を辿るしかない…
「うーん、こっち？」
？「君、迷子？」
後ろの声に振り向くと、
そこには何人か人がいた。
私が明日から行く高校の制服だ。
じゃあこの人たちもあの学校の生徒なのか。
「あ、引っ越してきたばかりで
迷っちゃって…」
？「君、東京の人？可愛ええなぁ。」
この人はきっと誰にでも
こういうこと言うんだ。
謙遜とかじゃなくて本当に
私は普通がお似合いの顔。
私より、可愛い人なんて
そこらじゅうに沢山いる。
その人は私に距離を詰めたので
後ずさる。
？「のんさん、やめ。
怖がってるやん。」
？「とか、言うてお前も
そう思ってるんとちゃう？」
？「そんな訳ないじゃないですか！
冗談やめてください！藤井先輩！」
私を放ったらかしに
目の前で会話を繰り広げる彼ら。
これはあれか？
いわゆる、パリピってやつ？
あぁ、苦手だな。
西畑「俺、西畑大吾！よろしくな！」
そう言って八重歯を見せて笑う彼。
1番、まともに見えるけど、
私は1番苦手だ。
それが第一印象だった。
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作者名：お豆腐メンタル | 作成日時：2019年4月13日 1時
