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「あの時点でやることないじゃ
ないですか。僕が捕まえたって
結局港署が処理するわけだし。
うちの署と港署の刑事課長は
仲悪いし、面倒でしょ…。」
まさかのされてる側…
開いた口がふさがらないって
こういうことなのか…。
強面の男の人が
机をばんばん叩いて怒っている。
「あの人、なんで
警察官になったんですか…。」
「公務員で安定してるから
らしいわよ。」
「そんな理由で…。」
「ここまで馬鹿正直なのも
珍しいわよねえ。」
「私とは絶対に合いませんね。」
まあ、警察官誰でも合わないだろうな。
あの強面の男の人もさっきから
怒ってばっかなのに
全然反省してないみたいだし。
「あっ！そうそう！
あなたの活躍を見込んで、
明後日からこの警視庁に
来てもらうことに
なったから！」
「え！本当ですか！」
「ええ！明後日から
三課でよろしくね！」
「あ、はい！」
三課という言葉には
引っ掛かりがあったけど
憧れの刑事になれるって
ことだよね…。
夢が叶ったことの嬉しさを
胸に家まで帰る。
後日、また出会うとも
知らずに…。
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作者名：ハムサンド | 作成日時：2019年1月7日 1時
