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昨日より軽い足取りで
13係へと向かうと、
警視庁の入り口に見慣れた
後姿。
あれは…
「まーだらーめくん！」
「ん？あ、Aちゃん。
おはよ。こほっ」
「ん？風邪？」
「ちょっと咳が出るだけ。
大丈夫だよ。」
「そ？無理しないでね。」
「ありがとう。」
二人で13係へ向かう。
地味に遠いんだよな…
「それよりさ！！！」
「へ！？」
歩いてる途中で斑目くんが
声をあげる。
「うちの係の人たち！
キャラ濃すぎ！
一人は元一課でまともかと
思いきや特殊な趣味があるって噂だし！
他にはやる気のないバツ三の酒好き！
喧嘩っ早いやつに
ギャンブルが趣味のやつ！
絶対音感の新人刑事！
人見知りで現場に出ないやつ！
どこが精鋭部隊！？
あのおばちゃん！」
「ちょっ、斑目くん
言いすぎじゃ…」
「ごめんね〜昨日今日で
おばちゃんになったわけじゃないの。
勘弁してよ。」
その声に2人でキョロキョロすると、
笑顔で立っていた係長がいた。
「いや、僕は…」
さっきの言葉を弁解しに
係長に続いて斑目くんが入り、
私も中に続く。
にしても元一課って
皇子山さんかな…
特殊な趣味ってなんだろ…
気になりながらも中に入り
自分の席につくと、係長が口を開く。
「みなさーん、おはようございます！」
元気な係長の声に相応しくない
静かな部屋。
係長のあいさつより、さっき
斑目くんから聞いた皇子山さんの
趣味が気になってしまう…。
特殊な趣味？
趣味があること自体おかしくないけど、
特殊ってつくくらいだから
相当凄いのかもしれない…。
「Aさーん。」
「へっ！？」
「お話は聞いてくれないと困るわ。
ちゃんと聞いてね。」
「あっ、すみません…」
「じゃあ、あなた。」
そういって、目を向けられたのは
若い女の人。
「え？えー…」
「そう！チームワークです！」
いや、なんも言ってない…
「そこで！今日はみんなのあだ名を
考えてきました！」
あだ名…？
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作者名：ハムサンド | 作成日時：2019年1月7日 1時
