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私たちは中を見て開いた口が塞がらない状態
オカリナを吹いてる女の子。
お酒を飲んでいるおじさん。
新聞を見ながら盛り上がってる女の人。
少しオドオドしてるメガネの人。
そして…
「俺はここがいいって言ってんだよ！！」
「ガミガミうるさいんだよ！
でくの坊が！！！！」
「デカい声出すんじゃねぇよ！！！！」
「うるせぇ！お前の方がデカいだろ！！！！」
そこで言い争いをしてたのは
勝手田さんと皇子山さん…
まじか、一緒に異動だったのか…
呆気に取られてる私たちの目の前に来たのは
鯨岡さんだった。
「ようこそ、13係へ！」
「はぁ…」
斑目くんも私も苦笑いで返す。
なんか、大変なとこに来ちゃったな…。
私達も空いている席に座る。
が、もう空いているのは二席しかない。
今勝手田さんと言い争ってるけど
たぶん、皇子山さん譲らないよな、あそこ。
そうなるの、
皇子山さんの隣になる席か、
遠いけどほぼ正面の席。
どっちも地獄か…。
「Aちゃん、どっちがいい？」
斑目くんは私が決めていいみたいで
私に意見を聞く。
うん、優しい。
ほぼ正面になっちゃっても
近いよりはマシだよね…。
「じゃあ、あっちで。」
「りょーかいっ！」
私達も新たな自分の席に着いた。
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作者名：ハムサンド | 作成日時：2019年1月7日 1時
