ドロ刑って知ってます？ (ページ13)

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皇子山side

「撤収するぞ。」

「はい。」

辺りを見渡すとAが
いなかった。

ったく、どこ行きやがった。

「お前ら先、署に戻っとけ。」

連絡先交換しておいて正解だったな…

プルルルルプルルル…

「チッ」

全然出ねえ。

あいつは何やってんだクソっ。

イライラしながら電話をかけ続け
ようやく出た電話。

「おい！A！お前今どこに…」

ビリッ

ドサッ

「！？っおい！！A！？」

やっと電話に出たと思ったら
変な音と倒れる音。

名前を呼ぶも声がしない。

『もしもしー。』

「っ誰だテメェ。」

『Aならぐっすり寝てますよー。』

「誰かって聞いてんだよ！！」

『警察官です。』

「は？」

『Aとは同じ署で
働いてたんですけどー
こいつ異動になっちゃって。
俺というものがありながら
違う男といるしー。
頭きちゃって。
なんで今からこいつ借りますねー。』

ブツっ

「あっ、おい！」

クソっ早くしないと手遅れだ…

俺は慌ててAを探しに行った。