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目的地へ着いてしばらすくると
斑目くんたちの方から合図があったよう。
「行くぞ。」
私達は煙鴉の役を買って出てくれた
人の元へ向かった。
作戦通りに煙鴉を捕まえる。
途中、暴れる演技を見せてくれ
そこを皇子山さんが抑える。
「暴れんな。」
ドキッ
ん？なんだ今の。
ていうか皇子山さん、演技なのに
本気すぎるんじゃ…
そしてそのまま、また歩き続ける。
「さっきの…ちょっとやりすぎじゃ…」
「あ？」
「なんでもないですすみません。」
だから、怖いんだって…
しばらすくるとまた斑目くんから
連絡があり、キツツキのマサが
自供したと報告があった。
煙鴉役の人の手錠を外す時に
その人がふっと言った言葉。
「演技じゃないように感じたよ。」
「すみません。でも、ちょっと
本気になっちゃったかも…」
その様子を後ろから見ていると、
誰かに腕を引っ張られ
非常階段の方に引っ張られる。
「ちょっ、誰っ…」
声を出そうとしたとこで
口に手を当てられる。
待って待ってやばいって。
必死に抵抗していると、
ふっと手が離され自由になる。
構えの体制で後ろを振り向くと…
「えっ、石田先輩！？」
「よっ！何してんの？」
「先輩こそ…」
「休みだったからフラフラ
してたんだよ。そっちは？」
「私は…あっ！
私今仕事中なんです！
ゆっくりお話したかったですけど
また今度でもいいですか？」
「あぁ…仕事ってさっき
そこにいたやつらと？」
「はい…ってあ、すみません。
呼ばれてるので行きますね。」
ここに来てから皇子山さんと
交換した連絡先から電話があった。
早く行かないと怒られる…
「じゃあ、先輩すみま…っ」
皇子山さんの電話に出た途端
ビリッとした痛みがあり、
やがて意識が遠のいて行った…
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作者名：ハムサンド | 作成日時：2019年1月7日 1時
