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次の日、取り調べの部屋に
斑目くんの姿はなく
もうじき時間が過ぎようとしてる。
「パイしますか…」
目付きが怖い男の人が言う。
パイ、それは釈放。
つまりは余罪を吐かすことが
出来なかったっていうこと。
誰もが諦めたその時、
ドアが勢いよく開く。
「待ってください！」
「斑目くん…」
どうやら斑目くんには策があるようで
取り調べをすると言うのだ。
「本当に上手くいくと思ってんのか
そんなこと。」
「絶対大丈夫です。」
「上手くいくっちゅう根拠は？」
「僕が…取り調べるからです！」
どこから来るか分からないその自信に
みんな言葉を失う。
だけど、鯨岡さんはそれを了承した。
こうして斑目くんの事情聴取の作戦に
取り掛かる。
当然、私には役は担えないので
斑目くんの事情聴取を見学。
と、思いきや。
「おい。」
「えっ、はい…。」
「行くぞ。」
「え、私もですか。」
「当たり前だろ。新人が新人の
事情聴取見学してどうすんだ。」
うっ、ごもっとも…。
正直この人とは行きたくないんだけど
いつもの悪い目付きが来いと
言わんばかりに睨まれてるので
渋々いくことに…
そしてなぜか移動は
目付きが怖い人の車。
「おい、お前。」
「っはい！」
「名前は。」
「あっ、AAです…。」
初めて来た日に名乗ってたのに…
聞こえてなかったのかな…
「Aか。」
「はい…あの、すみません
お名前伺ってもいいですか？」
「皇子山」
目付きが怖い男は皇子山と言うらしい。
珍しい名前…
「それよりもさっきの作戦ちゃんと
頭に入ってるか」
「はい。大丈夫です。」
そういってさっきの作戦を言う。
「お前は取り押さえに参加せず
俺の隣で見てろ。」
「分かりました…」
取り押さえか…作戦っていっても
これは大事なことを学ぶ機会。
心して挑まなきゃ。
そうこうしてるあいだに
目的地へ着いた。
斑目くん、今どんな感じかな…
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作者名：ハムサンド | 作成日時：2019年1月7日 1時
