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ニ話 ページ2

「嫌です!!そんな物騒な仕事ぉ…
それに初対面の人に仕事勧誘するなんてそんなに緩いんですか!?マフィア!!」


彼の言うことも分かる
それにこんなに急に初対面の人についていけるくのは逆に彼の危機感が心配だ

このヘタレめ
多分今私がどんな脅しをしようともこの子は入らないだろう

「じゃあ仕様が無いね 」

そう云いながら私は彼の隣に腰を下ろした



「ふぇ…?」

ふぇ?って彼私より女子らしい声出すんだな何て少し嫉妬しながら彼と同じ景色を見る

「マフィア、別に暇な訳ではないよ?
だから次で仕留めて?」


多分中島少年はいつまで此処に居座るんだろうとか考えてるのかなって少し考えたら眠くなってきて

体育座りの膝に顔を埋めたら直ぐに中島少年の

『これはノーカンにさせてください!!』

と云う叫び声が聞こえてきた

反射的に顔を上げると川の前であたふたしている中島少年が居た

ぼやける目を凝らして川を見つめると下半身だけ浮き出てピクピク動く人の脚

あれ見覚えがある…

「いけ!!中島少年〜!その人を助け出すんだ」

良く分からないけど何か面白かったので傍で彼を応援する事にした


_______

敦side

僕中島敦は何故今目の前の彼女の話を聞いているのでしょうか、

何故僕は空腹の時にこの彼女の昔話を聞いているのでしょうか?

それにこの人喋り方に難があると云うか…

「初めて人を殺めたのは何時だったか…

その"罪"を犯した時付いた跡がやけに生々しくてつい傷痕から目を逸らして近くに居た中也くんに泣き付いたのは多分一生忘れない

アレ…一応初対面だったんだけどなぁ
今考えると変な出会い方だったかも

だからあれ程殺めるのは辞めとけって言ったのにって中也くんは言ってたけどさ

正直好奇心が勝ったよね

"好奇心は人をも殺す"って
まぁ自身では無くヤったのは他人だが

で、泣いてぼやける視線の先に映るは愛すべき祖母の屍体

でも、後悔と罪悪感と喪失感の念よりも

達成感や快感がとても強く感じたのだ

人を殺すときの緊張感それをやり遂げた時の達成感と言うと思い出したダケで涎が口から溢れて止まらなくなるよ

それは、今でもね…

でも仕様が無いどうにも私はこういうタチでね

同仕様も無くなってねぇ気づいたらこの組織にいたよ

君もどうだい?この組織 人は殺せるし給料高いよ?」

此処まで聞いて嗚呼何だこの人僕に仕事勧誘してただけじゃんか

何て呑気に考える

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作者名:水ノ瀬 蓮 | 作成日時:2021年4月18日 21時

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