Misunderstanding 2

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｢ほんとに知りませんよ！！｣っと膨れ面に一区切り刺すようなセリフを残して

桃寧ちゃんとはエレベーターで別れる



食堂のある2階までエレベーターで二人っきり


重い空気の中何か会話の種になるような事を考える









｢昨日の事なんですけど.......結構悪酔いしてた気がして、、ほんとにすいませんでした｣


『いや！そんな事ないですよ
僕の話を楽しそうに聞いてくれたりしてたので』


｢久しぶりにあんなに飲んでほとんど記憶ないんです
なんか、色々鬱憤溜まってたみたいで、｣


『何か悩み事ですか？
僕でよければ聞きますよ？？』








そう言って優しく笑う山本さん


人が良さそうだからこそ

｢私の悩みなんて｣と思ってしまう








そうこうしているうちにあっという間に2階につく


ドアが開くなり
オフィスとは違う

騒がしい声が聞こえる









『僕Aさんの食券も買ってくるので
席取って来てもらっていいですか？』


｢あ、分かりました
ありがとうございます｣





バタバタと私の元を後にする

適当に空いてそうな席に腰掛け


山本さんの様子を遠くから見てみる





食券機に並ぶなり

後輩らしき女の子に話しかけられる

そりゃ人が良さそうな顔であんだけ爽やかだったら

周りの子も黙ってないよね





何だか今まで周りにいた小瀧とかしげとは
違う感じの人で


色々関心したりしてしまう


気遣いも出来るし

何より人当たりが良い



桃寧ちゃんの言う｢狙われてますよ｣の意味はいまいちピンっと来ないけど

あんな人が恋人だったら

誰だって嬉しくなるんだろうな





ボケーッとそう考えていると

メニューを持ってこちらに来る山本さん




『これAさんの分です
僕のまだ出来てないので取りに行ってきますね』



｢あ、いいですよ
私行きます、わざわざ私の分持ってきてくれたんですから｣


『いや、大丈夫です
僕が勝手にした事なので！』





｢じゃ！｣っとまた席をあとにする


ほんと優しい人だな

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