Misunderstanding 2

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｢今日はありがとう｣


ドボドボとゆっくり歩いてたはずなのに

いつの間にか駅についてる




改札前でお礼を一言口にすれば


満足そうに笑う




重｢またなんか辛い事あったら話聞いたるから｣


｢うん｣


重｢小瀧ともちゃんと仲直りするんやで｣


｢......ん。｣






のんちゃんとの話はまだ全くと言っていいほど

納得できてない

仲直りしろって言われても今は無理。



わかりやすく難しい顔をすれば

少し笑って

キスを落としてくる




重｢ふふっ、また明日な｣


ぐしゃぐしゃと頭を撫でて

目を細めるしげ少しときめく





なんだか慣れなくて

ドキドキしてしまって

逃げるように改札をくぐる









意識してしまった


しかもわかりやすく


ドキドキと収まることの無い心拍数に

｢ガチじゃん｣と思わず声が出る




いや、だってさ

キス、されたし、


それにあんな愛おしそうな顔で見られたら

意識する他ないでしょ


てか今までのアプローチよりはるかにえぐいし





｢う、うおおおっ｣



何度もしげの顔が思い浮かんで


1人ホームでうろたえてしまう




いや、落ち着け

しげや。


あのやかましいしげ


そう。しげ


何とか無理矢理にでもいつもの

うざいしげを思い浮かべて

落ち着かせる



あの5歳児野郎。

それがしげ。





｢おしっ。｣









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿＿








やっとの思いで落ち着きを取り戻し

大人しく帰宅



ドアを開ければ

｢うわっ｣と声が出る



玄関にはわたし以外の靴



のんちゃんおるんやった。


今日の昼間、あんなに言い合いになったのに

家に帰ったらいるとか最悪。


せっかくしげに話聞いてもらって

スッキリしたのに

直ぐに憂鬱になる



あと2日の辛抱だし。

｢いいよ｣って言った自分の責任でもある


そう自分に言い聞かせて
大人しく靴を脱いで

荷物を置きにリビングに行く



案の定あからさまに不機嫌そうな顔で

テレビを見るのんちゃんを横目に

そそくさと着替えを持ち

お風呂に向かった

感じ悪すぎやろ。
子供かよ。

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