Misunderstanding (ページ40)

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小瀧｢うまっ｣

もぐもぐと美味しそうに頬張る

ニコニコ上機嫌にたべる姿は
なんだか子供みたい

晩御飯にすき焼きを作ったのは

断じてのんちゃんが好きとかそういう理由じゃない

うん。

全然ちゃうし。

小｢今日さ新しく入ってきた桃川さん？？どんな子なん？｣

｢.......愛想良くていい子｣

小｢かわいらしい感じやったもんな｣

｢彼氏さんいるけどね。｣

小｢.......別に狙ってへんで？？｣

キョトンとした顔でそう言ってくる

どうだか

確かに桃寧ちゃん

可愛いし性格も良い感じ

普通ならここまで深読みする必要はないけど

相手はのんちゃんだ

4年前、高校生の時の事を忘れた訳じゃない。

入学早々告白祭り状態で

全部断ってたと思ってたけど

あの日、あの光景を見た日から

度々隣を歩く｢彼女｣という人が何回か
変わっていくのを見た

心の中では｢あー.......。そう言う感じの.......
遊び人的な？？｣なんて納得はさせたものの

今となっては全部が引っかかる

小｢俺、確かに高校の時は酷かったけど
もう大人やで？？｣

｢学生時代からまだ1年しか経ってませんけど
去年まで専門学生でしたよね｣

小｢....専門学校ではそんなに遊んでないしっ｣

｢ちょっとは遊んでたんだ｣

小｢ｳｯ｣

痛いところを突かれたのか
変な声を漏らす

ほら見てみ。

小｢今は1人だけやもん｣

｢やから、桃寧ちゃん彼氏さんおるって｣

小｢桃川さんちゃうし、Aやし｣

｢.......そうやって爆弾落とすの辞めてくれない？｣

小｢なにが｣

｢簡単に好きとかキスとか、遊びでもしんどいねんけど｣

小｢遊びちゃうし、好きやからしげに
とられたと思ってしたんやし｣

｢しげとはなんも無いって言ってんじゃん
仮に付き合ってたとしても、そうやって
人を物みたいに取り返すとか考えるのやめて。｣

小｢.......だって好きやねんもん｣

口を噤んでそう言う姿は

まるで子供で

このまま行けばガミガミ言いそうになる

別に喧嘩がしたいわけじゃない

ただ、軽く人に対して｢好き｣とか言うのが
理解できない

今更なに。

ムカムカする気持ちを抑えるために

2本目のお酒を開ける

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