Misunderstanding (ページ31)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:108,144 hit

・31 ページ31

本当に情けない。
悔しい

モヤモヤと心に複雑な気持ちを抱きながら

今日も今日とてデスクに向かう

昨日の夜のことを考えるとなおさら気が滅入るので
考えないようにはしたものの

やっぱり無理なわけで

あの日みた女の子も昨日の私みたいに
キスされてその雰囲気でそのままそういうことされたのかなとか

考えると気持ち悪っと思う

やはりあいつは遊び人だ

その遊び人にビックリさせられたやつはどこのどいつだよって話だ。

｢だってなんか、怖かったし.......｣

ギラギラした目に
いくら押してもビクともしない

昔なら力も五分五分でじゃれて遊んでた事だってあるのに.......

まぁ、小学生とかの話なんだけど。

｢そりゃ、成長もするか｣

重｢何が成長するん？？｣

｢うわっ！！｣

ひょっこりと後ろから顔を出す

色々思い出してたからか全然気付かへんかった

てか、一声かける前に肩叩くとかしろよ

重｢驚きすぎやろ｣

｢あひゃひゃ｣とお得意のウザイ笑いをする

｢うっさい。てか何？なんか用？｣

重｢相変わらず冷たいなぁ
人事部のひとがさAの事探してたで｣

｢えっ｣

人事部？？
まさか私もついにデザイン部からとばせるのか？？

とばすなら

あの、人に仕事押し付けるクソ上司飛ばしてよ

眉間にシワを寄せて席を立つ

重｢凄い顔してんで｣

｢笑うなよしげもはよ戻ったら？？｣

なんて、いつも通り

ウザ絡みを返していると

パシッと腕を掴まれる

重｢あのさ、割と平然としとるけど
俺昨日お前に告白してんで？？｣

｢う、、ん。知ってるよ｣

重｢俺、本気やで？小瀧に先越されたけど｣

｢その事なんだけどさ、、
なんの勘違いしてんのか知らないけど
ほんまに付き合ってないから
知り合いって言うか、.......幼馴染やから｣

真剣に見つめられると

いつもならキツく返すのに
何故かそれが出来ない

元はと言えば勘違いから始まったし
誤解をとけばなんとかなるかななんて安易な考え

言えば前みたいに一定の距離感を保っている
関係に戻れるなんて思ってたのに

シゲはニヤッと口角を上げる

重｢.......じゃあ、俺にもチャンスはあるんやろ？？｣

｢え｣

重｢俺何回も言うてるやろ、本気やでって
Aは俺に対してそういう気持ち無くても
俺が絶対振り向かせるから。｣

そう言ってデザイン部を後にする

え？？