検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:108,109 hit

・10 ページ10

ルンルン気分でエレベーターのボタン押し

待っていると

後ろならガサガサと音がした




振り返ってみると

資料を盛大にばらまいてしまったのんちゃんが





パチッと目が合ってしまって

気まづくなってしまう

ガサガサっと少し困ったように
資料を集めるのんちゃん

何だかその光景をただ、見ているだけな
自分が嫌に感じて


無言で手伝ってみる









小「.......久しぶりやな」









手元を止めてそう言ってくるのんちゃんに対して

私は何も返事をしない









小「あんな.......再会して早々お願いがあるんやけど.......。」





うるうると目を輝かせる眉を下げる


きっとこの男は昔から私が
その顔に弱いことを知ってる






「.......なに」








一言答えればパァッと顔を上げる

そんな顔も昔と変わりない









小「実は、こっちでマンション借りてんけど
契約が一週間後で.......一週間だけ居候させて
欲しいねん」









おねがいっと相変わらずの顔で

お願いしてくる



初めこそ嫌な顔で「は??」と言ったものの


「Aしか頼れる人おらへんねん.......」っとまた
眉を下げる姿に

ハッキリと「むり」なんて言えなかった









私はのんちゃんとの事をなかったことにして

忘れてしまおうと思ってたのに






「いつ終わんの。会社」






小「もうおわりやで、これだけ運んだら
荷物もって行くから」







散らばったものを全て集め終わると「待っといて」っと言い営業部へ帰って行った

・11→←・9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
394人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年5月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。