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ルンルン気分でエレベーターのボタン押し
待っていると
後ろならガサガサと音がした
振り返ってみると
資料を盛大にばらまいてしまったのんちゃんが
パチッと目が合ってしまって
気まづくなってしまう
ガサガサっと少し困ったように
資料を集めるのんちゃん
何だかその光景をただ、見ているだけな
自分が嫌に感じて
無言で手伝ってみる
小「.......久しぶりやな」
手元を止めてそう言ってくるのんちゃんに対して
私は何も返事をしない
小「あんな.......再会して早々お願いがあるんやけど.......。」
うるうると目を輝かせる眉を下げる
きっとこの男は昔から私が
その顔に弱いことを知ってる
「.......なに」
一言答えればパァッと顔を上げる
そんな顔も昔と変わりない
小「実は、こっちでマンション借りてんけど
契約が一週間後で.......一週間だけ居候させて
欲しいねん」
おねがいっと相変わらずの顔で
お願いしてくる
初めこそ嫌な顔で「は??」と言ったものの
「Aしか頼れる人おらへんねん.......」っとまた
眉を下げる姿に
ハッキリと「むり」なんて言えなかった
私はのんちゃんとの事をなかったことにして
忘れてしまおうと思ってたのに
「いつ終わんの。会社」
小「もうおわりやで、これだけ運んだら
荷物もって行くから」
散らばったものを全て集め終わると「待っといて」っと言い営業部へ帰って行った
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作者名:鮎 | 作成日時:2019年5月25日 18時