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冷たく当たれば
少しムッとした顔をしながら
更に距離を詰めてくる
それに通じて私もどんどん後ろに下がる
小「.......小瀧やない。
昔みたいにのんちゃんって呼んでっ」
そう言って頬をムギュっと両手でつかんでくる
これもよくやられた
不機嫌な時にされるやつだ
「昔みたいにって何。小瀧でしょ」
小「違う。A俺に会ってからなんでそんなに冷たいん?しげとは仲良いのに.......」
「別に。しげとも仲良くないし」
そう言い放つと
ムッとした顔が一瞬で
真剣な顔になる
小「.......仲良くないのにこう言う事するんや」
そう言ってぎゅっと抱きしめられる
この行為には心当たりしかない
昼休みのアレか
アレを見て変な質問をしてきたのか
「ちょ、っと。離してよ」
小「しげのときは嫌がってなかった」
「それは.......しげがっ」
グッと何度も押し返すものの
ビクともしない様子で真っ直ぐに見つめてくる
約20センチの身長差の中で
顔を上げればしっかりと目が合う
ドキドキと鼓動が早くなるのがわかった
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作者名:鮎 | 作成日時:2019年5月25日 18時