西の生徒会。 (ページ12)

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小瀧side

今日も朝から｢小瀧くん、小瀧くん｣と

廊下で何人かの女子に囲まれる

口を開けば｢いつ遊んでくれるの？｣ばっかり

高校生活始まって３週間。

開始早々、飛ばしすぎたのか

もうめんどくさなってる

適当に｢今日は無理｣っと言い流せば

｢じゃあ、明日は？｣なんて次々に言い出す

そんなやり取りを繰り返しているうちに

少しずつイライラが溜まる

無理やって言うてるやん。
しつこいな

ニコニコと対応するものの心の中で

愚痴を発散させた

｢また連絡するから｣と言えば

不機嫌そうに帰って行った

｢はぁ｣

重めのため息をつき教室に向かっていると

自動販売機で大量の紙パックジュースを
買うしげを見つけた

何やってんの、あいつ

｢しげ、そんなに買ってなにするん？｣

興味本位で声かける

重｢おお！小瀧か！先生かと思った｣

お前身長高いからなぁ、担任に似てるしっと

腕いっぱいにジュースを抱き抱える

重｢今からこれでな、タワー作んねん
小瀧もするか？？｣

｢せえへんわ、そんな事ばっかしてたら
また、淳太とかに怒られんで｣

重｢ええねん、ええねん
やり終わったら皆にジュースあげるし｣

いひひっと大きな口で笑ってみせる

ほんまこいつは......

もう、知らへんと思い教室に向かう

しげの｢あっ、おい小瀧！！｣は聞こえないことした

教室について自分の席に座る

早く学校終わらんかななんて考えながら

時計を見ていると

ガラッと教室のドアから

Aちゃんが

昨日ぶりやななんて考えていると

真っ直ぐこちらに向かってきた

話しかけられるのか

少し心の準備をしたものの

当の本人は眠そうに

俺の隣の席に荷物を置いた

え？？席隣なん？？？

今まで特に四方八方を気にする訳もなく

学校には通っていたためか

隣の存在を認知してなかった

やから、Aちゃんに会った時も

｢誰やろ？｣っと思ったんか

眠そうに机に突っ伏すAちゃんに

確認と存在を知らすため

｢Aちゃん？｣っと読んでみる

クリクリの目を大きく見開き

大声で｢小瀧くん！？｣っと叫ぶ

周りからの視線が一気に集まり

どんどん顔を赤くする

その光景が何だか面白くて

必死に笑うのを我慢する

それを見てか少し不機嫌そうになるAちゃん。

｢笑わんといてよ、てかなんでいるん？？｣

小｢え？俺クラスここやで？しかも席隣｣

｢は！？｣

また大きな声を出す

何回同じことするんよ