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バスケットコート
ダム、ダム、ダム
シュッ
ザッ
『…まだ鈍ってないんだな』
そうボヤくのは、灰崎だった
ストリートバスケを一人でやっていた
足元に転がってくるバスケットボール
それを眺める
『…楽しくないな、やっぱり』
???「もしかして、A?」
『さつき…』
桃井「やっぱり!あれ、学校は?」
『サボりだ、サボり』
桃井「青峰くんみたいに、サボってばっかり!
もう、たまには学校行かないと」
『用ないし』
桃井「だーめ!!」
彼女と話すのは、桃井さつき
彼女とはやはり黒子と同じ親友だ。
密かに彼女の恋愛を応援している
桃井「今日暇だし、お茶しよ!」
___定食屋
『なんで定食屋』
桃井「お腹すいてて、何か食べる?」
『私はいい、それでさつきどうした?』
桃井「青峰くんとテツくん達の試合観に来てたでしょ…、今のあいつ見てると悲しくなってさ」
そう話す桃井を見て、灰崎は軽くため息をつきながら
『青峰は、アイツは…誰よりも才能を開花させて誰よりもはやくバスケが嫌いになった…あいつを止められるのも、火神とテッちゃんしかいないよ』
桃井「じゃあ、ひとつ聞くね?」
『なに?』
桃井「Aもなんでバスケ嫌いになったの…
確かに"全中三連覇"のあの日の言葉は、酷かったし許せないのもわかる、でもなんで」
『バスケ、楽しくないって思うようになった…
それもあるし、心から楽しめてないってわかってさ』
灰崎は、バスケットボールを持ちながら
遠くを見つめるように
『青峰の気持ちわかるんだ
才能開花って怖いんだって』
彼女もそうなのだ
バスケを愛していたのは本当だった
だが高校にあがり、バスケ部に所属後
青峰と同じ___に気づき
___後に退部届を出し
バスケから離れてしまった過去がある
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作者名:皿うどん | 作成日時:2022年11月8日 21時