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若林 side



灰崎さんは、俺のようになりたいと言ってきた


そう話す灰崎さんは、何かを背負ってるようにも抱えてるようにも見えた




いつもの荒々しい口調で、怖い雰囲気の彼女ではなく、今にも触れたら壊れてしまうんじゃないかという雰囲気さえ漂わせていた




『なんてな!んな顔すんなよ。若林』


若林「…灰崎さん」





不思議の彼女の前では外していいと思えた


だから俺は





『おま!無理して外すな!』


若林「灰崎さんの前だから、マスク外せるって思った」


『ぷっ!あはははっ!!何言ってんの(笑)。
私の前ならって変な奴(笑)』





笑った彼女の笑顔は、幼く見えた


何だかまだ、"中学生"のような面影すらも見えた





普段は無愛想で、笑顔もあまり見せないのが灰崎さん。そんな彼女の笑顔はとても魅力的で



心底楽しんでるように見えた





若林「灰崎さん、ご飯は?」


『バニラシェイク』


若林「それで足りるの!?」


『足りる。つか、朝飯遅かったし
早く食わねぇと昼休み終わるぜ』




いつも遅刻かサボってるかのどっちかで、あまりクラスに顔を出さない。最初見かけた時、怖い人だって思った、冷たい人だって。でもこうして話してわかったのことは




"冷たい振り"をしているってことがわかった






でも、周りは気づかない。それでも人気はある


自由気ままな彼女だからだろうけど





彼女の噂は色々と聞いてきた、"元"キセキの世代で名を馳せていた、"キセキの世代"の女帝だったということ



全中三連覇の日、彼女は姿を消した。幻のシックスマンと共に等、色んな噂が飛び交っていた


彼女は、ひとつ上だ、キセキの世代は俺たちの下、噂だしそこまで気にする必要はないか




『なぁ、次の授業何?』


若林「確か、国語」


『ん〜、寝るわ』


若林「寝ちゃダメだよ!」




ガチャ__




田中「原田先生!」




聞き慣れた声が響いた

☆→←.



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作者名:皿うどん | 作成日時:2022年11月8日 21時

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